SOLA TODAY Vol.161
洋画を観ていると、スキンヘッドの男性俳優をよく見かける。海外の旅番組を見ていても、スキンヘッドでさっそうと街を歩いているナイスガイが映る。
いわゆる『ハゲ』だけれど、妙にカッコイイ。子供のころはユル・ブリンナーを見てそう思ったし、最近ではブルース・ウィルスなんかもカッコイイ『ハゲ』だよね。そういえばAmazonのCEOであるジェフ・ベゾスもハゲている。でもなんだか素敵に見える。
でもそうじゃない『ハゲ』があるのもたしか。カッコイイと思えないときもある。どこがどうちがうのだろう? こんな記事を見つけた。
ハゲた男は知的で力強く、成功者に見える —— ただし、完全にハゲてなければダメ
なるほど。完全にハゲていなければいけないのか〜〜!
それはたしかに言えるかも。部分的にハゲているのは、かなり貧相に見える。髪に対する未練を感じるからかもしれない。
結局は自分に対してどう感じているかが、そこに出ているのかもしれない。ハゲていることを隠したい、できるだけ目立たなくしたいと思えば、その心情が全身のオーラになって出る。でもハゲが個性の現れだと思える人は、素敵に見えるということかもしれない。
この記事に興味深いことが書かれていた。ドイツの心理学者であるロナルド・ヘンスが2万人以上の人を対象に行った研究の結果、ハゲた男性は老けて見られるが、より賢く、知的に見えるらしい。
なるほどと思いつつ、少し気になることがある。この研究って、その対象に日本人等のアジア人が含まれているのかなぁ?
こんなこと言えば元も子もないけれど、やっぱり欧米人ってイケメンが多い。男のボクが見てもカッコイイ男性が大勢いる。だから長髪であろうが、スキンヘッドであろうが、イケメンはイケメンなのではないだろうか?
なんとなくそんな気がするのはボクだけかな?
幸いボクの髪の毛は50代にしては健在。父も祖父も晩年までフサフサしていたから、遺伝的にはハゲないのかも。でもハゲることがあれば、以前からスキンヘッドにしようと思っていた。やはり未練たらしいのは嫌だから。すっきりと剃ってしまうほうがいい。
そう思うのは、小学生のころの経験のせいかもしれない。子供のころのボクはかなり神経質で、よく円形脱毛症になった。コイン代の大きさで、くっきりと毛が抜ける。
小学校の授業中に教師に指名されて黒板に向き合うと、後ろからクスクスと笑い声が聞こえてきたのをハッキリと覚えている。その場から逃げ出したいほど恥ずかしくて嫌だったが、どうしようもない。そのハゲが原因でイジメられたこともある。
そのときに思った。コインの大きさでハゲているから変なんだ。僧侶のように剃ってしまえば、どこかがハゲているかわからない。
だけどそんなこと親に言ったって、まともに受け取ってもらえるはずない。ボクの円形脱毛症を見て笑うような親だったから。
耐えるしかなかったんだよね。できるだけ髪を伸ばして、その部分を隠そうとした。その当時のボクは自分に自信がなく、いつもうつむいて歩いていた。
だからもし将来ハゲるのならば、スキンヘッドにすると思う。うつむいて生きるのが嫌だから。堂々としたハゲになってやる〜〜!
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