SOLA TODAY Vol.516
世の中には様々なハラスメントがあるけれど、初めて聞いたものがある。それはスメルハラスメントという臭いに関するもの。スメハラと呼ばれているらしい。
このスメハラは、セクハラ、パワハラに続くほど問題視されていて、上司のスメハラに耐えきれずに退職した事例もあるらしい。その多くは体臭ではなく、口臭が原因とのこと。
現役の歯科医であり、歯学博士の方が書いた記事。スメハラは他のハラスメントとちがって法律で規制されていないし、その本人も自覚していない場合が多い。だから知らないあいだに、他人を不快な思いにさせていることがある。
スメハラのほとんどが口臭なんだけれど、口臭にも2種類ある。
ひとつは「生理的口臭」と呼ばれているもの。どんな人にも多少の口臭はある。だけど水分等を摂取することで、人間の鼻では感じないので問題にならない。
やばいのは「病的口臭」というもので、これはどれだけ食事をしたり水分を取っても消えない。原因を除去しない限り、臭いは残ってしまう。その原因とは?
口臭の原因の90%は、歯周病菌らしい。胃腸が口臭の原因だと言われていたこともあるけれど、これはまちがった認識とのこと。胃には噴門という強い筋肉があるので、臭いが胃から口に上がってくることはほとんどない、とこの医師は明言している。
では歯周病菌に対してどのように対処すればいいのか?
まず基本は歯磨きとのこと。まぁ、これは誰でも思うことだよね。そして不規則な食生活をせずに、きっちり食事を取ること。唾液には洗浄作用があるので、しっかり噛んで、たっぷりの唾液を出すことが大切らしい。
この記事のタイトルは面白いよね。「一流人」ほど口臭がないらしい。この医師の経験によると、大手企業の経営者等の人は、他人にどのような印象を与えるかを常に考えている。だから相手に不快な思いをさせないよう、口内のケアに積極的らしい。なるほどねぇ。
人間の歯にとって、もっとも怖いのは虫歯菌よりも歯周病菌だと聞いたことがある。歯石がついたままだと、歯周病菌によって歯を支えている骨が溶けてしまう。老人になって歯がなくなる理由のほとんどが、この歯周病菌によるもの。
だからボクはここ数年、4ヶ月の1度の歯科検診を継続している。がんばって「歯を磨いでも、どうしても歯石がつく部分がある。それはボクが通っている歯科医の先生も言われていた。だから定期的に歯石を取ってもらうことが大切。
妻に確認したけれど、幸いにもボクの口臭は問題ないとのこと。スメハラを無自覚でやっていないのでほっとした。だけど油断せずに、しっかり食事をとって歯を磨き、定期的な歯科検診を続けていこうと思っている。
「一流人」への第一歩は、そこからだよね〜!
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。