SOLA TODAY Vol.603
交通違反に罰金はつきもの。20代のときに免停を経験して以来、ほぼ毎日運転している時代でも基本的に優良ドライバーだった。今や年に1度くらいしか運転しないので、警察にお世話になったのはずいぶん前のこと。
直近の違反は、13年ほど前に印刷会社で働いているとき。社会保険事務所の駐車場が満車で、数分だけならいいかと近くに停めて駐禁を食らってしまった。点数も痛いけれど、15000円という罰金も辛かった。
ルールを破ったんだから当然。罰金も仕方ない。だけどおとなりの中国では、罰金を払わなくてもいい方法があるらしい。
交通違反をSNSに「自虐」投稿、「いいね」集めたら罰金免除 四川交通警察
もうタイトルだけで笑っちゃうよね。中国の四川省でのことだけれど、これはマジらしい。自転車や電気自転車の利用者が増えていて、そのマナー違反が大きな問題になっている。そこで一般の人にルールを周知させるために、こんな奇抜な方法を採用したとのこと。
でも罰金が免除になるには条件がある。警察に違反を指摘された段階で、警察官の目の前でSNSに投稿する。さらに20件以上の「いいね!」を集めること。そうすれば口頭による警告と教育だけで終わる。
さすがIT先進国の中国だよね。スマホを持っているのは当たり前だから、こんなことが可能なのだろう。だけど「いいね!」をもらえないと罰金を払わなければいけないなんて、めちゃ辛いよなぁ。どれだけ面白い自虐ネタにできるかだよね。
中国ではこうした奇抜な試みが、自治体単位で行われているらしい。自動車のハイビームを乱用する運転手にたいして、1分間ハイビームを見つめさせるという罰則もある。どれだけ眩しいかを実感させるためらしい。
信号無視をした自転車やバイクの運転手には、「赤は止まれ、青は進め」と100回書かせるというものもある。ここまできたら、子供やんか〜www
賛否両論はあるそうだけれど、日本人にはできないことだと思う。ボクはとてもユニークでいいと思う。特にSNSに投稿させるのは、時代にマッチした最適な方法だと思う。これは中国だからこそ、効果があるような気がする。
というのは、中国はキャッシュレス化の最先端を行っている。ちょっとした買い物でも、カードやモバイル決済になる。だから個人の信用を担保するため、常に信用度が数値化されている。
もしカードの引き落としができなかったり、ネットの売買でトラブルを起こすと、信用度を示す数値が下がる。そうなると商取引にも影響が出るし、信用度の高い人が受けているサービスも享受できなくなる。
この警察の処置が、ネットでの信用度とリンクしているかどうかはわからない。だけどSNSに投稿するということは、なんらかの影響があるはず。つまり交通違反をした人にとって、罰金を払うより辛いことかもしれないね。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
コメント (0件)
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする