あなたはどの段階で諦める?
春らしい日が増えてきた。今日なんか上着がなくても全然平気で歩けた。
散歩していると「おや、桜?」というような綺麗な花が見えた。早咲きの桜は咲いているから、そうだと思って近づいた。でもどこか桜と雰囲気がちがう。
たまたま年配の男性が一緒に見ていて、「もしかしたらアーモンドの花かも」と言われていた。
家に戻ってから調べてみたら、その男性の言ったとおりアーモンドの花だった。阪神・淡路大震災後に新しく作られた公園に植えられている。アーモンドは桜より2週間くらい早く咲いて、枝から直接花が咲くらしい。桜の花のように細い軸が出てこないんだね。
公園の他の木はまだ枝しか目立たないけれど、この木だけが春の先触れのように咲き誇っていた。本当に綺麗だったなぁ。もしかしてアーモンドの実ができるのかな? それならこっそり取りに行きたくなるわwww
さて、ボクは答えの出ないことをグルグルと考えるのが好き。答えが見つからないのなら、考えても仕方ないと言われるかもしれない。たしかにそうなんだけれど、考えることによって自分を深く見つめられることもある。
そのひとつしてボクがよく考えるのは、『どの段階で諦めるか?」ということ。
これほど人間性がにじみ出る問いはないと思う。年代に関わらず、人は何かを成そうとする。仕事の場合もあるだろうし、趣味の場合もあると思う。とにかくいま現在では身についていないもので、何らかの努力を要するものがほとんどだろう。
挑戦しては失敗して、また立ち上がる。好きで始めたことでも、思ったような結果が出ないことは多い。継続は大切だとわかっていても、結果が出ないとつい気持ちが萎えてしまう。やっぱり自分には才能がないのかな、と諦める気持ちがわき出してくる。
だけどそんなときに頭をよぎる。たとえばこれまで8回トライしたけれど、もしかしたら次の9回目で成功するかもしれない。あと1回頑張れば、夢が実現するかもしれない。でも8回で諦めてしまうと、そこで終わる。
さぁ、あなたならどうする? 大好きなことで続けたいけれど、何度やっても成功しない。もう諦めようかと悩んでいる。だけど次が夢の実現かもしれないし、そうでないかもしれない。やってみないとわからない。
諦める勇気は大切だ、という人がいる。続けていればいつか結果が出る、という人もいる。それはある意味どちらも正解だろう。根気は継続を助けてくれるけれど、その継続が執着になってしまうこともある。そうなると目線を変えることができない。だけど続けないと成功しないのも厳然たる事実。
これは何度考えても答えが出ないと思う。この問いについてウンチクを語っている人は、結果論としてそう言っているだけ。それはその人の結果であって、自分に当てはまるかどうか別問題。つまり自分で実践して答えを出すしかないことなんだと思う。
『どの段階で諦める?』という問いの難しさは、ネガティブなものにも言える。ギャンブル依存症の人にとっては切実な問いじゃないだろうか? もう少し頑張れば儲かる。そう思って有り金をはたいてしまうことになる。だけど最後の掛け金で大儲けするかもしれない。
まぁ結論からすれば、自分で納得いくまで続けるしかないんだろうね。つまりその結果を他人や社会のせいにしないで、自らの責任として受け入れることだと思う。その覚悟さえあれば、自分が思うところまで進めばいい。他人にどう思われようとね。
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