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高羽そらさんインタビュー

どことなく不穏なデータ採取

いまやビッグデータの扱いが世界経済の趨勢を決めると言っていい。GoogleやAmazonのようなIT企業は自社で集めたビックデータをフィードバックすることで、未来の企業戦略を構築している。

 

それは各国政府も同じで、あらゆる手を使ってビックデータ収集分析している。そんなデータ収集に奔走している国家の一つである中国で、こんなことが行われている。

 

キッチン用品と交換で顔データ収集 中国で急成長の産業

 

この記事で紹介されているのは、中国の河南省にある小さな村。村民が行列を作って順番を待っている。その列の先頭にいる人は『何か』を終えると、鍋やポット、あるいはティーカップ等のキッチン用品を手にして笑顔で歩いている。

 

その『何か』とはビックデータのひとつである『顔データ』の収集。AIに認識させる顔データを収集するため、キッチン用品と引き換えに自分の顔を提供している。この記事の写真を見ていると、なんとも微笑ましい風景ではある。

 

ただボクは、どことなく不穏な空気を感じる。

 

これは中国の共産党が国家として行なっているのではなく、ある企業が主体となっている。中国全土にわたってこうした情報収集をするのが目的の会社らしい。住民には報酬代わりにキッチン用品を提供しているので、一方的なデータ収集ではない。

 

だけどこのデータがどこに提供されるのかは明かされていない。おそらくひとつではなく、そのなかには中国の共産党も含まれているだろう。海外の企業にも提供されている可能性がある。

 

中国の顔認証システムは、世界でもトップレベルと言われている。犯罪者が逃亡しても、ある程度の都会ならあっという間に居場所を特定されるらしい。そしてそれは、国民を監視することにも使われている。

 

もちろんボクたち日本人だって、日々データを採取されている。ネットで買い物をするたび、あるいは何かを検索するたび、そのデータがサイトによって吸収されている。そんなことはわかっているつもりだけれど、なんとなくザワザワとした異様な肌感覚があるのは事実。

 

ましてや中国のように国民を支配管理しようとしている国家にとって、こうした顔データは喉から手が出るほど必要なものだと思う。変な話、データを加工捏造して誰かを犯罪者に仕立てあげることだって可能だろう。そう思うと、この住民たちの笑顔に違和感を覚える。

 

けれども有効利用されているのも事実。この記事でも紹介されているけれど、居眠り運転をしているドライバーをAIが発見して、事故を未然に防ぐようなことにも利用されている。

 

まぁどんなことにも裏側があるということ。科学技術の発展も、その背景が本来は軍事目的なのと同じことだろうね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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