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高羽そらさんインタビュー

攻撃的なのは怖いから

人間は恐怖を覚えて追い込まれたとき、二つの行動のうちどちらかを取る。それは逃げるか戦うか。

 

だから危機が迫っているとき、相手の出方を見ながら二つのどちらを取るか必死で考える。例えば犬の場合、自分の強さに自信がある犬は逃げないし、無駄に吠えない。恐怖を覚えつつも、黙って臨戦態勢を整えている。

 

だけど自信がなくて弱い犬ほど、キャンキャンと必死になって吠える。これ以上近づくなと威嚇する。犬ではないけれど、まさに追い詰められた犬が泣き叫んでいるようなことが起きている。

 

フェイスブックの仮装通貨「リブラ」潰しへ、国際社会が連携を始めた

 

仮想通貨、あるいは暗号通貨が世の中に登場してから随分たった。いまやビットコインを皮切りに、いくつもの暗号通貨が取引されている。だけど取引所のセキリュティ問題がいくつも発生したことで、ここのところ沈滞ムードが漂っていた。

 

ところが最近になって、Facebookが2020年を目標に『リブラ』という仮想通貨の発行を公表した。世界中に利用者がいるFacebookの通貨なので、これまでの貨幣経済を根本から変革するものになるは確実視されている。

 

自国の通貨を『リブラ』に代えることで、ドルやユーロ圏でも決済が可能になる。銀行に対する両替手数料もいらないし、海外に送金する手数料も大幅に削減することができる。銀行口座を持っていない人でも利用することができる。ある意味これは革命と言っていいだろう。

 

こうなると既得権益者は黙っていない。今月の17日〜18日に行われたG7で、このFacebookの『リブラ』が議題になった。そこで起きたのは米連邦準備制度理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、そして日本銀行が謀っての「リブラ潰し」だった。

 

日銀総裁もインタビューを受けて、『リブラ』に対して明らかな懸念を表明している。もちろん『リブラ』に非がないわけじゃない。まだまだ未知数の部分が多く、マネーロンダリング等の犯罪に利用される可能性も高い。やたら機能を装備しているので、複雑なシステムになっているのも事実。

 

だとしても世界各国の意図としては、『リブラ』をどうすれば受け入れられるかというより、どうすれば潰せるかという態度しか見せていない。あら探しに奔走していて、何もなければ否定する証拠を捏造しかねない勢いを感じるほど。

 

各国がもっとも恐れているのは、自国の通貨発行権を失うこと。国家にとって通貨を発行する権利は、国家たるゆえんを証明するようなもの。この権利によって経済を調整したり、外国との取引や政敵に対する優勢を維持してきた。それが失われることは、まさに恐怖でしかない。

 

仮想通貨の最大の特徴は、中央集権ではないこと。利用者同士がやり取りすることで、そのすべての取引がブロックチェーンによって維持され、正当性が担保される。国家や中央銀行のお墨付きは必要ない。つまり国境が存在しないということ。

 

FacebookだけでなくGoogleやAmazonだって同じことを考えているはず。グローバル企業が国家に取って代わる時代が到来しつつあるのは事実。だからこそ通貨発行権を何としても死守しようとするだろう。まだまだ当分は、国家単位による仮想通貨潰しが続くだろうと思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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