『負の性欲』は女性に限らない
ここのところ Twitter等で目にする『負の性欲』という言葉。ある男性が少し前のブログで書いたことが拡散されて、プチ炎上しているらしい。
インパクトがあるし、その意味を知ってなかなかセンスのある言葉だと思った。ただ『負の性欲』を女性特有のものと感じさせたことで炎上したんだろうな。
そのあたりの経緯について、とてもわかりやく書かれている記事がある。
女が男を差別? 恋愛対象ではない男性を排除する「負の性欲」の正体
『負の性欲』という言葉は、当然ながら『正の性欲』と対をなしている。『正の性欲』は望ましい相手に近づこうとするプラスの力で、『負の性欲』は望ましくない相手を遠ざけようとするマイナスの力のことを指すそう。
『負の性欲』という言葉を使った男性は、それが女性特有のものだということを書いたらしい。タイプの男性にはすり寄っていくけれど、そうでない男性に対しては「キモい」とか「汚い」という言葉を投げかけて遠ざける。
一方、男性は主に『正の性欲』で行動するけれど、『負の性欲』を前面に押し出すことはないという理屈。気持ちはわかるけれど、ひがみっぽいものを感じてしまう。自分に関心を持ってくれない女性に対する意趣返しのように思える。知らんけどwww
このリンク先の記事でも書かれているとおり、『負の性欲』は女性特有のものじゃないと思う。男性だってタイプじゃない女性をディスることがある。『ブス』なんて言葉はその代表だよね。
そもそも性欲というものは動物が持つ本能。男女のちがいは多少あるだろうけれど、根本的には同じだと思う。望ましい相手に近づきたいと思うのも、そうでない相手を避けようとするのも自然なことだと思う。
野生の猫なんかもっとあからさまだからね。どれだけボス猫が権力を持っていても、交尾を許すかどうかはメス猫に決定権があるそう。だけどオス猫だって相手を選んでいるだろう。どちらも結果として同じことをしているんだと思う。
オスがアピールをして、メスがそれに対して応える。この図式が成り立つから、どうしても選択権がメスにあるように見えているだけ。これは人間でも同じなんだろうね。
ただ思うのは、セクハラとして非難されるのは男性のほうが不利なのは事実。異性に対して同様の発言や行動をとっても、男性のほうが炎上する事例が圧倒的に多い。女性の発言を見ていて、これが男性だったらボロクソだろうなと思うことはよくある。
本能だからと言って、人間は野生の猫のようには行動できない。礼儀や思いやりというものが必要だということ。それが失われると、相手を非難することに終始してしまうんだろうね。
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