楽しさは脳を共鳴させる
人間の脳波が同期することはすでに実証されている。二人の人間が見つめ合うだけで、音叉を二つ並べたように共鳴するそう。
それは大人だけでなく、赤ちゃんとでも同じらしい。
赤ちゃんと大人の脳は「一緒に遊ぶと同期する」と判明、赤ちゃんが大人をリードすることも
これは興味深い研究。乳幼児と初対面の大人が、5分間だけ一緒に遊ぶ。おもちゃを使ったり、歌を歌ったり、絵本を読んだり。
そして次の実験では乳幼児は親と遊び、先ほどの大人は乳幼児から顔をそらして他人と会話する。すると最初の実験では明らかに二人の脳波が同期していたのに、次の実験ではその傾向が認められなかった。
一緒に遊ぶ、という行為だけで他人と脳波が同期するなんてすごいよね。楽しい、と思えるときは互いの気持ちが寄りそっているんだと思う。自分も楽しみ、相手が楽しんでいるのを喜ぶ。そんな状態になったとき、その二人の脳波は同じ世界を経験しているんだろう。
これは以前からボクも感じていたこと。それを強く感じるのはコンサート会場。心に残るライブというのは、ミュージシャンと観客が一体となっている。それらが見事にリンクしたとき、その会場にはそれまで存在しなかった独自の空間が生まれる。
大勢の人間の脳波が同期することで、現実世界にポジティブな影響を与えているんだと思う。観客が盛り上がっていてもミュージシャンにやる気がなかったり、逆に舞台での演奏がハイテンションすぎて空回りしているようなライブでは起きない現象。双方が心から楽しいと思えることで、その場にいる人たちの脳波が同期するんだと思う。
人間の大人同士や乳幼児とのあいだで脳波のリンクが成立するなら、もしかしてペットでも可能じゃないだろうか?
我が家のミューナは一緒に遊んでいるとき、本当に楽しそうな様子を見せる。大きく目を開いて遊びに誘っているのがわかる。そして遊んでいる人間も同じくらい楽しい。そんなときは、猫と飼い主の脳波は同期しているんだと思う。
もちろん犬なんかもそうだろうね。ドッグランで犬と遊んでいる人を見ると、双方の脳波が同期しているのを確信できる。そうでなければどちらもあれほど楽しそうにしていないものね。
もしかしたら植物とでも可能かも? 植物に脳はないので脳波の同期はありえない。だけど水をあげたり、美しさを愛でて声をかけているとき、なんとなく植物たちもうれしそうにしているように感じる。思い込みかもしれないけれど、
そう思うときは、脳波と同じように双方の発する波動が共鳴しているように思う。愛と思いやり、そして楽しさには、すべての存在をリンクさせる効果があるのかもしれないね。
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