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高羽そらさんインタビュー

信じるものは救われる?

心理学やスピリチュアルの分野において、人間の信念の強さがよく話題になる。例えば、『現実世界というのは、その人が信じているものしか見えていない』というようなもの。それは感覚的なことだけでなく、物理的にも起きている現象らしい。

 

ボクが印象に残っているのは、ある未開部族をヨーロッパ人が初めて訪問したときの話。大きな船でその部族が住む海岸に到着したのに、部族の人たちは口をそろえてそんな大きな船なんて見ていない、と言い切った。

 

自分たちの常識の概念を超越しているものは、網膜がその事実をとらえていても、脳が拒絶して認識できない。

 

つまり信じられることに関しては、とてつもない能力を発揮する可能性があるということ。その代表が偽の薬で病気の症状が消えるというプラシーボ効果だろう。最近の研究によって、さらにくわしいことがわかってきている。

 

思い込みで薬が効く「プラシーボ効果」は”偽薬とわかって使っても”効果がある

 

よく知られているプラシーボ効果というものは、医者が患者に対して嘘をつく場合が想定されている。頭痛がする、お腹が痛い、というような患者に対して、まったく効果のない錠剤をよく効く薬だと言って渡す。そのことを信じて服用することで、症状が消えてしまうというもの。この効果はすでに実証されている。

 

基本的に薬というものは毒。だから医師としてはできるだけ処方したくない。重大な病気でないのなら、薬の服用なしに済ませたい。だからプラシーボ効果を利用するんだけれど、ひとつ問題がある。

 

嘘をつかなければいけない、ということ。

 

そんな医師たちのジレンマを解消するべく、ある実験が行われた。それは患者にその薬が偽物だと言って処方するというもの。くわしくはリンク先の記事を読んでもらえばと思う。結論だけを述べておくと、嘘だとわかっていてもプラシーボ効果が認められた。

 

以前にもこのことは言われていたけれど、新しい研究では脳波の測定もしている。だから偽薬の効果が脳レベルでも確認されているとのこと。

 

これってどういうこと? 『信じるものは救われる』と言うけれど、この実験では薬が嘘だとわかっている。つまり信じていないはず。なのにプラシーボ効果があるなんて。

 

考えられるのは自意識以外の部分において、『信頼』が起きたということ。頭では嘘だとわかっているのに、どこか別の部分の自分がその薬の効果を信じている。それはどこなんだろう?

 

考えたけれどよくわからない。ボクの推測としては『医師』という存在が理由だと感じている。薬の効果そのものより、医師が処方してくれたという事実が、信頼の根底にあるのではないだろうか。

 

身体の不調を覚えて病院へ行く。とにかく不安でいっぱい。もしかしたら重大な病気だったどうしよう? そんなことを思いながら診察を受けて、医師が「検査の結果何も問題ありません。大丈夫ですよ」と言ってくれただけで、それまでの症状がおさまったという話を聞いたことがある。

 

人間が無意識に抱えている医師への信頼が、偽薬だとわかっていてもプラシーボ効果を起こす要因じゃないだろうか? なんとなくそんな気がする。

 

逆に言えば、担当医との信頼関係を失えばヤバい。どれだけ適切な治療をされても、効果がないかもしれない。それほど人間の信じる力は強いように思う。そう考えると、『信じるものは救われる』という言葉に疑問を感じてしまうようなぁ。ヤブ医者だと信じるゆえに、救われないかもしれないからね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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