『今』の自分を受け入れる勇気
2、3日ほど前のInstagramでちょっと驚く写真を目にした。
ボクがInstagramでフォローしているのは、ほとんどが外国のミュージシャンや俳優さん。彼らの日常が垣間見えて、好奇心を刺激されるから。
驚いたのはセレーナ・ゴメスの投稿。今年リリースされたニューアルバムが最高で、ボクはすっかり彼女のファンになってしまった。その写真というのは水着姿で、最初は普通の投稿だと思っていた。ところがよく見ると、彼女の右足の付け根に大きな傷あとがあった。
それで気になって文章を読むと、その傷をいままで隠していたことが記されていた。だけど彼女はそうすることをやめ、あえて傷を公開することに踏み切ったとのこと。そうなった事情がよくわからなかったボクは、ある記事を読んでようやく彼女の意図がわかった。
セレーナ・ゴメスさん、手術跡が見える水着写真を投稿。「自分の経験に誇りを持てるようになった」
セレーナ・ゴメスは自己免疫疾患の病気に苦しんでいて、その治療のため腎臓移植を受けているそう。知らなかった。
手術は2017年で、腎臓を提供してくれたのは親友のフランシア・ライサという女優さん。だけど大変な手術だったらしい、手術中に合併症を引き起こし、足の大腿静脈をとって動脈を作る手術が必要になった。その傷あとが先日の写真で公開されたもの。
彼女はInstagramにこんな文章を添えていた。リンク先の記事から抜粋する。
「腎臓移植をした時、最初は傷を見せるのがすごく難しかった。傷が写って欲しくなかったから、写真を撮るときは傷を衣服で隠していました」
「だけど今、これまでにないくらい私は自分自身や自分が経験してきたことに自信を持てるようになりました。それをとても誇りに思います」
そして最後に、「全ての体は美しい」と結んでいる。
今年になって次々と新曲をリリースしているアクティブな姿しか知らなかったので、こんなことを抱えていたのに驚いた。でもきっと本人が語っているように、今の自分を受け入れることができたから、今年のニューアルバムが生き生きとした作品になったんだと思う。
でもそう思えるようになるには、とてつもない勇気が必要だったと思う。人間なんて自分を振り返れば、過去の失敗や後悔、そしてそれに伴う恐怖や不安に支配されてしまいがち。
だけどそんな自分も含めて『今』の自分が存在する。それを受容して、そこから始めないと何も変わっていかないのかもしれない。自分が認めようとしないものが消えることはない。受け入れてもらえるまで、永遠につきまとってくる。
目を向けたくないことがあって避けてばかりいたら、この先も同じことを繰り返すだけなんだろう。彼女のように勇気を出して自分を受け入れることで、過去の影をふり払うことができるんだと思う。
この記事を読んで、ますます彼女のファンになってしまったなぁ。
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