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高羽そらさんインタビュー

医療と宗教の類似性

毎朝少しずつ2度目の『源氏物語』を読んでいる。この物語は読了回数を増すほど理解と感動が深くなるように思う。平安時代、あるいは『吾妻鏡』のような鎌倉時代の出来事を読んでいて思うのは、医療=宗教だということ。

 

もちろん平安時代にも医師がいた。平清盛が息を引き取る直前、名だたる都の医師が集められている。でも医療の基本は祈祷。『源氏物語』でも貴族が体調を崩せば、すぐに高明な僧侶が呼ばれる。そして祈祷が始まる。

 

医学が未発達な時代においては、祈ることしか対処法がなかったからだろう。医学が発達した現代、昔と違って医療と宗教の縁は切れたような気がする。病気になって僧侶に祈祷を依頼する人はいない。一部の新興宗教を除いては。

 

だけど日本人の精神には、いまだに医療行為に関して宗教性が介在しているように感じることがある。ある記事を読んで、そんなことを強く思った。

 

「減塩でヘルシー」はウソ? 医療界が隠す「塩分たっぷり摂る日本人が長寿」という不都合な真実

 

人間の食生活において、塩分ほど悪者にされているものはない。巷には減塩商品が出回り、調理器具でも減塩処理ができることが「売り」になっていたりする。リンク先の記事は、そんな減塩に対する誤解を解説したもの。これがなかなか面白かった。

 

医療に関して重視されるのはエビデンス。そこでこの記事では高血圧に関して減塩が意味のないことを、具体的なエビデンスが提示されていた。まず白人や黒人に比べて、アジア人である日本人の食生活は塩分が多い。世界的な平均よりもはるかに高い塩分を摂取しているのに、長寿国として認められている。

 

さらに減塩による高血圧に効果に関しても、白人や黒人に比べて日本人は影響がない。WHOが指示する減塩レベルにまで減らしても、明確になるほど高血圧症に効果が出ていない。減塩が高血圧症に効果があるのは、白人や黒人に限られているらしい。

 

少なくとも医師から高血圧症と診断されていない日本人は、さほど減塩を気にする必要がないというエビデンスが出ている。ところが昔から塩分は敵だと刷り込まれているから、減塩商品に気持ちが向いてしまう。ボクなどは減塩にまったく関心がないので、減塩された梅干しなんて絶対に買わない。あんなもの梅干しじゃないwww

 

何が言いたいかといえば、明確なエビデンスが提示されても、人間は信じていることを簡単に変えないということ。これって、まさに宗教と同じではないだろうか?

 

この記事の著者がどれだけデータを提示しても、医師でさえ減塩の効果を必死で訴える人がいるらしい。どのような反論が出ているか、興味のある人はリンク先の記事を読めばくわしくわかる。必死で反論している人の言葉は、宗教家のようにしか思えない。

 

コロナワクチンに関しても、同じような現象が出ている。数々のデータが出されているけれど、推進派も反対派も自分たちが正しいとして譲らない。最終的には何を『信じている』かということになり、根本的に相容れないという状況になっている。これは宗教論争と同じ。

 

医療というような最新科学の範疇であっても、日本人の心には宗教観のようなものが潜んでいるように思う。ボクだって2年前にミューナが危篤だったとき、最終的にはひたすら祈るしかなかった。

 

どこにいるかもわからない『猫の神様』にひたすら祈った。もしかしたらいま彼が元気なのはそのご利益かも、と思いがち。でも実際は、薬が効いているからなんだよね〜www

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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