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高羽そらさんインタビュー

わたしの不思議体験 Vol.31

妖怪という言葉で、どんな姿をイメージしますか? 

 

私の場合は子供の頃に見た『ゲゲゲの鬼太郎』の妖怪たちが目に浮かびます。幼い頃に観た『妖怪大戦争』という大映の映画も思い出します。それらに共通しているのは、おどろおどしい存在というだけでなく、どこかコミカルで親しみを感じさせる存在です。

 

4〜5歳の頃に見た『百鬼夜行』は別にして、そんな妖怪と呼ばれる存在をこの目で見たことはありません。どこかの旅館では「座敷わらし」が出るのを売りにしているところもありますが、その姿を直接見ることはまずないですよね。

 

我が家にもそんな見えない存在が時々活動していることがあります。見えないので何とも言えませんが、動物的な印象を感じます。その可愛い雰囲気から、ついつい妖怪という言葉を思い出します。

 

例えば、台所のカウンターから床に「トトン」と飛び降りた音がすることがあります。ミューナだと思って振り返るのですが、我が家の猫は別の場所で寝ています。妻と二人で顔を見合わせて???となります。

 

ある時などは「カリ、カリ」と、キャットフードをかじる音が聞こえました。これも先ほどと同じでミューナは別の場所にいます。窓が閉まっていてミューナは寝ているのに、カーテンがふくらんで何かが移動する様子を妻と同時に見たこともあります。

 

その正体は分かりませんが、別に悪さをするわけでもなく、どちらかと言えば楽しい気持ちにさせてくれます。勝手な思い込みですが、妖怪みたいな存在だったらいいなぁ、といつも思っています。

 

そんな見えない存在の正体を感じたことがあります。京都で印刷会社に勤めている時のことです。私は経理や財務管理の仕事をしていましたが、事務所の一番奥に座っていました。その頭の上にお稲荷さんを祀った神棚があります。

 

商売繁盛を祈願して社長が祀ったものだと思いますが、埃まみれでほったらかし。気になって仕ありません。でもどうしていいのか分からなかったので、できるだけ目を向けないようにしていました。

 

でもある日気になって、椅子を脚立代わりにして神棚を覗きました。何年前に置いたのかわからないお米としなびた盛り塩があります。水入れは乾燥したバリバリになっていました。気の毒になぁ、喉が渇くだろうなぁと思いました。

 

その時、上階の自室にいた社長が階段を降りてきました。何やらブツブツ言いながら事務所にやってきました。

 

「何やようわからんけれど、喉が渇いてたまらんわ。こんな寒い季節で汗もかいてへんのに、何でやろうな」と苦笑いして台所に駆け込みました。

 

その瞬間、「あっ、やっぱり喉が渇いていたんや」と感じました。それで私も一大決心をしまして、自宅にもどって妻にお米と塩を用意してもらいました。粗塩はいつも家にありますので問題ありません。

 

翌日会社に行って、朝の掃除の最後にお稲荷さんの神棚を徹底的に掃除しました。全てを神棚から降ろして水拭きしてから、持って来たお米と盛り塩を供えました。そしてたっぷりのお水を水入れに注ぎました。そして手を合わせて言葉をかけました。

 

「今までほったらかしにしてごめんなさいね。相手にされなくて寂しかったでしょう。もし夜になって寂しかったら、僕の家まで遊びいにおいで」と言ったのです。

 

その日の夜です。京都のマンションは玄関先にオートライトがついていました。寝室で眠っていると、そのライトが点いたり消えたりします。それも嬉しそうに行ったり来たりしている様子を感じます。

 

最初は妻と二人で気味悪く感じていたのですが、私は昼間のことをすぐに思い出しました。あっ、もしかしたらキツネかも。妻にそのことを話すと二人とも大笑い。何だかとっても可愛くて、健気でいじらしく感じました。

 

もちろん翌日から毎朝水をかえてあげて、月に一度は大掃除をしてあげました。お盆休みや正月休みの長期休暇の時は、声をかけてあげると遊びにきていましたよ。姿は見えませんが、声をかけた日にはオートライトが点いたり消えたりします。

 

私が退職したあとは、以前と同じ状態に戻っていると思います。私が掃除をしていても、誰も関心ありませんでしたからね。社長でさえ「おおきに、おおきに」というだけです。寂しい思いをしているのじゃないかなぁ、と思うと気の毒になります。

 

一度お祀りしたものは、最後まで面倒を見るべきですね。そのキツネや妖怪と呼ばれるものの正体はわかりません。でも私は人間の「念」が作り出したものだと思います。特定のイメージをもって意識を送るとき、何らかの物質的影響を与えると考えています。

 

お墓で幽霊らしき存在に出会うのは、お墓まいりに来た人の「念」が作り出した存在がいるからだと思います。その場に亡くなった人がいるとイメージして、家族が集まって手を合わせるわけです。その集合意識の「念」が物質化しても不思議ではありません。だからその本人がお墓にいるわけではないと思いますよ。

 

どちらにしても、人の「思い」は何かを生み出します。そうしたものに対するリスペクトの気持ちは大切にするべきでしょう。お世話できないのなら神棚を作ったり、むやみに手を合わせないほうがいいと思います。もしかしたら神戸の我が家でキャットフードを食べているのは、キツネさんかなぁanimal/aml_dog.gif

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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