今日の言葉 4月27日
『情熱的な精神は常に問い続けている』
明らかに、情熱はなくてはならないもので、問題はそれをどうやって蘇らすかということです。それを調べるためには、互いに誤解しないように気をつけることが必要です。私は情熱という言葉をあらゆる意味で用いており、単に色恋における情熱だけを言っているのではありません。そんなものは実につまらないものです。しかしながら私たちの多くは、それで満足しています。なぜなら、他の情熱はことごとく破壊されてしまったからです。
私は全体的なものとして、情熱という言葉を使っています。感性の強い情熱的な人は、たとえ首相職にあろうと、調理職にあろうと、何であれ、単なる小さな仕事には満足しません。情熱的な精神は常に問い続けています。探し求め、注視し、尋ね、要求しているのです。
情熱的な精神は単に自らの欲求不満のために、対象、つまり精神が自らの資質を充分に発揮でき、眠りにつくことができる場である対象を見出そうとしているばかりではなく、模索し、探し求め、突破口を開いているのです。そしてそのような精神はどんな伝統をも受け付けません。それは決意を固めた精神でも、何かにすでに達して、そこに留まっている精神でもありません。それは、常に達し続ける若々しい精神なのです。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜