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高羽そらさんインタビュー

メチャ気になる Vol.81

ネットやニュースで世論調査、意識調査というものが発表されます。統計学に基づいて実施されているのだと思いますが、私はいつも違和感を覚えてしまいます。最初から主催者によって決められた答えに沿った調査になっているのではないか? と感じてしまうのです。先日、こんな意識調査が発表されました。

 

欲しいのは「幸せ」より「お金」 60~74歳、博報堂調査 

 

60〜74歳を対象にした意識調査で、欲しいものは「お金」と回答した人が40.6%となり、「幸せ」の15.7%を大きく上回ったというニュースです。ちなみに1位は「健康」、2位は「安定した暮らし」で、3位が「お金」になります。

 

この記事の見出しも含めて、調査を実施した博報堂の意図が見えてきませんか? この世代の人たちは、何よりも「お金」を大切だと思っているに違いない、という思い込みです。取り上げるのなら1位や2位に注目するべきなのに、あえて3位の「お金」を持ち出すところに恣意的なものを感じます。

 

調査の方法も不可思議です。20項目から3項目を選ぶようになっています。そこに「幸せ」が入っているのは変ではないでしょうか?

 

「幸せ」というのは個人の感じ方や主観であって、絶対的な意味を持っていません。同じシチュエーションでも幸せを感じる人もいれば、そうでない人もいます。誰だって「幸せ」でいたいのは当たり前であって、尋ねる方がおかしいと思います。「お金」が欲しいと答えた人は、それが「幸せ」だと感じるからです。決して「幸せ」より「お金」が大切だと思っているわけでないと思います。

 

「お金」を求めている人は「幸せ」でなくてもいい、と思っているように感じさせるアンケートです。深く考えずに記事を読めば、この世代の人は何よりも「お金」が大事なんだなぁという印象で終わってしまいます。本当は「健康」が1位なのにね。

 

首都圏の人だけを対象にしているのも不十分です。地方で暮している人の意見も取り入れるべきです。田舎でお金のかからない暮らしをしている人たちからは、「お金」という項目が選ばれにくいと判断したのでは、と訝ってしまいます。

 

ネットで世界は狭くなりつつありますが、まだまだマスコミが持っている影響力は強いと思います。大量の情報に取り囲まれていますから、ざっとした印象で物事を捉えがちです。そんなときにこのような意識調査は効果的に思えます。特定の思い込みを形成させやすいのではないでしょうか?

 

どんなことでも鵜呑みにしないよう注意するべきですね。情報に接したら、一度立ち止まって自分の頭で考える癖をつけることが大切だと思います。なにげないアンケート記事ですが、とても大切なことが隠されているように思いました。

 

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コメント (3件)

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  1. いつもコメントに回答ありがとうございます。
    マスコミなどのメディアにかわってもらうのは無理でも影響力は絶大ですからね
    もうじきオリンピックですけど 多くの人が夢中になるんでしょうね
    元柔道銀メダルの小川さんという人が
    普段柔道の試合なんか全然客いないし みんな柔道なんかに全然興味ないのに
    オリンピックになるととたんに頑張れだの 期待してるだの 金メダルは確実だの 勝手に大騒ぎして
    自分が決勝でまけて 銀メダルに終わると まるでA級戦犯か 何かのように叩きはじめた
    普段は柔道に興味ないくせにオリンピックとかイベントの時だけ大騒ぎするやつらは大嫌いだ
    と雑誌のインタビューで語っておられましたね
    本当にそう思います。普段は柔道もアマレスも卓球もほとんど客はいないそうです
    客のほとんどが選手の家族とか知り合いか部活やってる学生が勉強にきてるのがほとんどだそうです。
    なぜ 普段興味がないのにオリンピックになるとテレビにかじりつくのかということですよね

  2. 暁美ほむらさん、コメントありがとうございます♪

    最近話題の文春さんを含めて、マスコミの基本的概念は記事が「売れる」かどうかです。
    だから真実なんてどうでもいいわけです。話題になって視聴率が上がったり、週刊誌が売れたらいいだけのこと。
    そしてそれは構造的に、どうしようもないことでしょう。

    これだけ情報が拡散しやすい時代になってきましたから、情報弱者とそうでない人の差が開いています。
    情報弱者というのは自分で確かめることなく、マスコミの報道を鵜呑みにする人たちです。
    理解できないのならとりあえず結論を保留する、ということができない人たちですね。

    これからの時代、情報弱者にならないためには自衛するしかないと思います。
    マスコミに変わってくれと期待するなんて、ムリゲーですから。
    逆に真実を書かないマスコミは淘汰されていくという強さを、私たち情報の受け手が持つ必要があるでしょう。
    なかなか難しいですけれどね。

  3. 今晩は マスゴミの酷さは昔からですし それに誘導されやすいのは
    ネットが発達した今もそうですね、小保方さんの一件はその典型ですね
    メディアだけでなくネットの掲示板でも まるで集団リンチのような叩きぶりでした
    しかしその後ステップ細胞は本当だったことがわかり 挙げ句アメリカが特許を取得という
    しゃれではすまないことになりましたが あれだけ小保方さんを袋叩きにしてた
    マスゴミ ろくに調べずに叩きまくってた人たち どう思ってんでしょうかね
    小泉が首相の時にやたらと自己責任なんて言葉を流行らせて それと同時にスピリチュアルや精神世界でも
    全ては自己責任だなんだというのが流行りはじめましたが
    小保方さんの件に関しては責任をはたすきはまるでないようですね


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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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