SOLA TODAY Vol.308
また新しい波が来たね!
今朝は別の話題を予定していたけれど、昨日からネットを賑わしているものを取り上げることにした。賛否両論が飛び交っているので、それだけ人々の関心を引いているということだろう。
“質草”の写真を撮れば審査なしで資金提供——STORES.jp創業者の新レンディングサービス「CASH」
簡単に言えば『ネット質屋』ということになる。まだiPhoneのアプリだけのスタートだが、すぐにAndroid版も出るだろう。昨日のTwitterのTLは、このことでもちきりだった。
別のブログで体験談も読んだけれど、とてもシンプル。アプリをダウンロードして登録をすませると、すぐに利用できる。質草の写真を撮影してアップロードすると、金額が提示される。
その金額に納得すれば、すぐに仮想通貨でアプリに送金される。もちろんその通貨は、銀行やローソンで現金に変えることができる。あとは2ヶ月以内にそのまま現金を受け取るならば、質草を発送する。これはアプリで選択すれば、ヤマト運輸が取りに来てくれる。
質草を手放したくないということであれば、2ヶ月以内に15%の手数料を加算して振り込めばいい。その15%は、名目上はキャンセル手数料となっている。とにかくすぐに現金が欲しいとき、ブランド品等を所有していたら簡単に手に入る。
かなり革新的なシステムで、ボク個人的には応援したい気持ち。ただ利用することはないと思うけれどね。
問題になるのは法律だろう。15%のキャンセル手数料は実質的には金利になる。年利としては90%になるので、質屋業的には問題ない範囲らしい。だけど貸金業者としての指定を受けているわけじゃないから、法律的にはちょっとグレーな気がする。
一応弁護士等には相談しているそうだけれど、この部分を解決しないと、今後の展開は望めないかもしれない。
もうひとつ気になるのは信用問題。この記事にも書かれているが、この『CASH』の経営者は、人間に対して性善説に立った商売をしている。だけど悪用するやからが出てくることは予想できる。
写真なんてどうにでもなるから、手持ちでない商品をアップロードして現金を手にいれるかもしれない。あるいは2ヶ月の期限が来ても、手数料込みの返金もせず、商品も発送しないで、バックレる可能性もある。
そうした貸し倒れが限度を超えるようなことになると、経営悪化は避けられないだろうね。まだ昨日から始まったばかりだから、今後どうなっていくのか関心を持っている。
デジタル社会になじんていない人にとっては、反発したくなるシステムだろうなぁ。先ほども書いたけれど、ボクが利用することはない。だけどこのやり方は、とても面白いと思う。今までの既成概念を取っ払うような新しいシステムが、これからも登場するはず。
そうしたものに一喜一憂しないで、冷静に、かつ大いなる好奇心を持って接するべきだろう。そして利用価値が高いものについては、どんどん使っていくべき。こんなものがあればいいな、ということが、どんどん具現化していく時代になってきたね。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
コメント (0件)
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする