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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.506

昨日は1月17日ということで、関西のテレビでは震災関連の報道が多く見られ、ネットでも同様の記事がいくつも発信されている。そのなかで、とても感銘を受けた記事があった。

 

阪神淡路大震災 交通網全滅の中での勤務継続

 

記事の著者は、阪神・淡路大震災が発生した当時、神戸地方気象台の予防課長をされていた方。余震が続くなか、気象に関する情報を発信しなくてはいけない。気象台の機能が麻痺することで、二次災害を招く可能性がある。だから24時間体制の勤務を継続するため、どのように対応したかが書かれている。

 

大地震が発生してすぐ、大阪管区気象台から地震の状況を計測する機器が運ばれる。通常は1時間程度で到着するのに、道路が寸断されたりで10時間以上もかかったとのこと。

 

そして大阪と神戸をつなぐ、阪急、JR、阪神の鉄道も、まったく復旧の見込みが立っていない。震災後から6日後になって、ようやく不通区間の代行バス運転が始まったという状況だった。

 

そんな状態でどうして職員を確保するか? そして職員の安全を守ることができるか? 当時の苦労やノウハウが、この記事にまとめられている。こうした気象台の人たちの努力がなければ、地震による犠牲者がさらに増えたかもしれない。

 

この記事を読んで思い出したのが、神戸の地元サンテレビで放送されていたドキュメント。神戸新聞社が被災した人たちに情報提供するため、必死になって記事を書き、京都新聞社に助けを求め、遠く離れた印刷所から新聞を届けたという内容。不安と絶望で押しつぶされそうになっている人たちに、勇気を与えようと全力を尽くされていた。

 

慰霊の行事に参加する人は、年々減っているらしい。ネットの記事を見ていると、予算や人手の都合で、これまで行っていた慰霊のための行事を中止している自治体や団体が増えている。

 

ボクとしては、慰霊に関していえばそれでいいと思う。無理して継続する必要はなく、できる範囲で行えばいい。それは決して風化というものではなく、時の流れによる自然なものだと思う。

 

だけど残すべきものがある。それは先ほどの神戸新聞社の努力や、この気象台の記事のような具体的な対応を記録したもの。想定外の災害が起きたとき、こうした人たちがどのような対応を取ったのか? そしてどうして苦難を乗り越えたのか? 

 

こうしたことを記録にして残し、次の世代にきっちりと伝えていくべき。気象台や新聞社だけでなく、警察や消防の人たちも、想像を絶するような経験をされているはず。もし震災体験を風化させたくないと思うのならば、このような貴重な経験をわかりやすく、そして誰もが学べるようにするべきだと思う。

 

将来起こるかもしれない災害に備えるノウハウを伝えていくこと。そしてそれを現実的なものとして具現化していくこと。それこそが震災で亡くなった人たちを、本当の意味で慰霊することになると思っている。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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