SOLA TODAY Vol.604
できる限りゴミを減らそうと意識しているけれど、なかなか難しい。せめてリサイクルできるよう、マメに分別してゴミを出している。
まだ燃えるゴミはいいけれど、問題はペットボトル等のプラスチック。日本等の先進国ではリサイクル技術が確立しているが、コストが高いという問題を抱えている。もっと困るのは、日本のようなリサイクル設備のない国。海岸等に放置されたペットボトルが海に流出することで、海洋汚染の原因になっているらしい。
以前、プラスチックを食べるという昆虫が紹介されていた。このブログでも取り上げたことがある。でもその後の話を聞かないところをみると、おそらく昆虫では実用化できないのだろうね。
そんなペットボトルに関して、驚くような発見が報告されている。
プラスチックを「食べる」酵素が発見 環境問題解決への期待高まる
この酵素を発見したのは、米国エネルギー省の国立再生可能エネルギー研究所(NREL)と英国ポーツマス大学の研究チーム。実はプラスチックを食べる酵素は、以前にも発見されている。それも発見したのは日本人。
大阪堺市のリサイクルセンターで発見されたので、「イデオネラ・サカイエンシス」という名がつけられている。だけどペットボトルを分解する速度が遅く、実用化に難があった。この酵素を米英の研究チームが研究しているとき、偶然に新しい酵素を作ってしまったらしい。
科学における新発見というのは、偶然から生まれてくることが多いよね。まぁ、ある意味必然なんだろうけれど。
この酵素だと分解が早いので、実用化レベルが視野に入ったきたらしい。現在のリサイクルのように、大量のエネルギーを消費する必要もない。リサイクル設備が整っていない国でも利用できる。これはマジで素晴らしい!
この記事によると、海に流出したプラスチックはすでに限界を超えているとのこと。ある専門家によると、海洋にたまったプラスチックの量は、2050年には魚の量を上回るらしい。少し大げさな気もするけれど、それほど事態は逼迫しているということだろう。
人間が作り出したものだから、始末する方法を見つけることに全力を注ぐべきだと思う。その努力がこうして実ってきたのだろう。他にも廃棄物処理に関しては多くの問題を抱えている。核廃棄物という最悪のものもあるからね。
ひとつずつでいいから、こうした問題が解決されることに期待したい。まずはこのペットボトルを分解する酵素が、1日も早く実用化すればいいね。
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