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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.674

災害等の悲しいニュースが続いているなか、とても嬉しい知らせが世界中を駆け抜けた。昨日、タイの洞窟に閉じ込められていた少年たちが全員救出された。

 

月単位の時間がかかると言われていたから、これほど早く救出できるとは思わなかった。それだけに喜びもひとしお。なんでも大雨が降り続く予報だったらしく、全力で救助を進めたらしい。本当に良かったなぁ。

 

ニュースを見ていて少し驚いたのは、10日近くも真っ暗な洞窟に閉じ込められていたのに、子供たちがパニックになった様子もなく笑顔だったこと。

 

それにはちゃんと理由があった。

 

タイ洞窟のサッカー少年たち、心身を支える瞑想で耐えた9日間

 

食料もなく発見までに9日もかかり、救出開始にさらに1週間が必要だった。そんな状況で子供たちが騒ぐことなくパニックにならなかったのは、瞑想をしていたからとのこと。

 

子供を引率していたサッカーのコーチは、幼いころに家族を病気で亡くしたらしい。それで僧院に預けられ、僧侶として10年間を過ごした。その後も定期的に僧院に通っては瞑想を続けていた。

 

それで子供たちに洞窟のなかで瞑想を教えたらしい。そうすることでパニックになることを防ごうとしたんだろう。これほど見事に瞑想の効用を生かした例はないかもしれない。

 

瞑想は種類も多く、やり方も様々。なかにはマガイモノも存在する。でも察するに、このコーチはきちんと瞑想の本質を学んでいたんだと思う。

 

瞑想の究極の目的は、超能力を得ることでも、悟りを開くことでもない。『今」という瞬間にいることで、過去の後悔や未来への不安から距離をおくことが、瞑想の目指すべきものだと理解している。ボクもそうして瞑想を行ってきた。

 

人生には様々な出来事が起きる。いいことばかりじゃない。それは過去の後悔を呼び起こし、未来への絶望を引き寄せる。そんなときに自分の『今』を見つめ、それらのネガティブな感情が過去や未来にしか存在しないことを自覚する。

 

呼吸に集中することで『自我』の属する時間の世界から解き放たれ、恐怖や不安が通り過ぎて行くのをただ見つめる。現れては消えて行く感情をひたすら見つめる。それが瞑想の本質だと思う。

 

このコーチがどのような瞑想を教え、子供たちにどう指導したのかわからない。だけど少なくとも、閉所恐怖症の人なら発狂しそうな状況において、日常の意識を維持させることに成功したのは事実だろう。子供たちの映像を見ているとそう感じた。

 

何はともあれ、全員が無事でよかった。大勢の人の必死の思いがあったから、救出できたんだと思う。瞑想で平常心を保ったという事実は、春の雪のように知らぬ間に消えていくだろう。だけど子どもたちの心には、その貴重な体験が太い根をおろしていると思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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