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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.745

神戸の六甲には、つい最近まで吉野家があった。国道2号線沿いで、そこそこ集客が見込めそうな角地だった。

 

ところが最近になって店の前を通ると、まったくちがう店舗に変わっていた。ファンの多い吉野家だから、立地のいい店舗が撤退するとは思わなかったので驚いた。これはさすがにヤバいという雰囲気を感じた。

 

その感覚はまちがいではなく、吉野家はかつてない大きな赤字を計上している。

 

吉野家「8億円超の赤字転落」の背景に見えた二つの要因

 

今年の8月の中間決算で、昨年は12億円の利益があった吉野家が、なんと今年は8億円を超える赤字になった。つまり前年より20億円ほど利益が落ちたことになる。なぜこんなことになったのか? その理由がこの記事に書かれているけれど、なかなか興味深いものだった。

 

吉野家はショートプレートと呼ばれている牛肉をアメリカから輸入している。アメリアでは食用に使われないので、かなり安く仕入れることができた。アメリカ人が食べない肉を、日本人は喜んで食べていたということだよね。

 

ところがそこへ中国が介入してきた。中国の経済発展とともに、火鍋という料理に脂身の多いのショートプレートを大量に輸入するようになった。それだけでも値段が高騰するのに、さらにトランプ政権が火に油を注いだ。

 

中国との貿易戦争に突入したアメリカの政策によって、さらに牛肉の価格が高騰した。吉野家はその貿易戦争のあおりを食ったのだろう。仕入れ価格が高騰しているのに、簡単に値上げすることができない。

 

客数は変わらなくても、仕入れ値が圧迫するので大幅に利益率が落ちる。さらに人件費は人手不足で高騰する一方。それで一気に赤字に転落したらしい。これは改善される見込みのない状況なので、吉野家の経営陣は会社の危機を感じているにちがいない。

 

低価格というものを前面に打ち出したことで、吉野家のような企業はその路線から抜けられない。牛肉を食べさせる高級店なんて数えきれないほどあるから、中途半端に値段をあげても勝負にならない。お手上げ感が強いよね。

 

だいたい日本の料理店は値段が安すぎる。その価格を維持するために続けてきたことが、ちょっとしたことで足かせになるのは目に見えている。これは吉野家だけの問題ではなく、低価格を売り物にしてきて料理店すべてに言えることだろう。

 

吉野家がこの苦難にどう対処するかで、今後の外食産業の流れが大きく変わっていきそうな気がする。安い牛丼を食べるなら、今のうちかもしれないねw

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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