いま、日本が考えるべきこと
注目していた台湾の総統選挙の結果を見てほっとした。現職で与党の蔡英文さんが過去最高となる800万超える票を獲得して圧勝。台湾の人たちの民意が明らかになった。
蔡英文さんは中国が主張する『一つの中国』に反発し、香港が陥っている「一国二制度」に反対の意思を表明してきた。台湾が独立国として中国と距離を置くことを、国民も望んでいるということだろう。
野党の韓さんが敗北したのは、中国よりの政策で「一国二制度」を推進したからだろう。それは世界の多くが容認している台湾という国を否定することになるから。とりあえず親日国である台湾と日本の絆は、今後もより強固になっていくだろうと思われる。
ただ中国はこの結果を重要視しているはず。つい先日も中国にいる人がツイートしていたが、台湾の総選挙に関するNHKのニュースが流されたとたんに画面が真っ黒になったそう。ということは今回の選挙結果についても、国民に対して偏向的な報道がなされていることだと思う。
こうした結果が出たいまだからこそ、日本政府としては考えるべきことがある。そのことについてわかりやすく書かれた記事を読んだ。
台北在住のニュースウイークの記者が書いた記事。
中国は台湾が自国の一部であることを主張している。そういう意味では香港の暴動問題は、中国政府にとって頭痛の種であるのは事実。なぜなら「一国二制度」というものが民衆に支持されないことを証明していることになるから。
中国政府はいずれ香港を沈黙させるだろう。そして次は台湾に目を向けるはず。最悪の場合、台湾を武力制圧してしまうこともあり得る。中国政府にとって台湾は自国であるから、他国がクレームをつけても内政干渉だと抵抗するだろう。
もしそんなことが起きれば、台湾という独立国の消滅を恐れた人が大量に逃げ出すはず。そしてその多くが日本を目指すだろう。台湾と親しく交流してきた日本政府として、大量の難民に対してどのように対処するのか。そのことを真剣に考えるべきだと著者は警告している。
ボクも著者の主張するとおりだと思う。決して想定外の出来事ではないはず。日本政府も本当はわかっているだろう。だけど現状の難民政策を見ていると、不安しか感じない。
これは朝鮮半島情勢も同じ。もし北朝鮮とのあいだに戦争が起きたり、あるいは中国政府の関与による半島統一が起きた場合、共産主義を嫌う韓国の人たちが日本へ逃げてくる。そのとき日本政府はどう対応するのだろう?
難民問題というのは危険もはらんでいる。難民のフリをさせて、スパイを忍び込ませることも可能だから。これは他国の難民状況を見ていると予測できることだろう。そのスパイたちの扇動によって、難民受け入れに反発する人たちが暴力的な行動を見せるかもしれない。
とにかくこんなことが起きれば、日本はしっちゃかめっちゃかになってしまう。しばらくは台湾政府も落ち着くだろうけれど、東アジア全体を見ているといつ何が起きても不思議じゃない。日本政府がこのことについて、真剣に検討してくれていることを願うしかない。
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