眠らなくても生きられる?
昨日、近畿地方は梅雨入りした。今日は朝からしっかりと雨が降っている。神戸の今朝の気温は24.2度で、ほぼ熱帯夜だった。そのうえ湿度も高いから、かなり寝苦しかった。
梅雨が終わり本格的な夏を迎えると、ますます寝苦しい日が増えてくる。だけどボクは睡眠不足になると、極端にパフォーマンスが落ちる。それゆえどうにかして睡眠を確保しなければいけない。
眠る必要がなかったらもっと本が読めるし、もっと映画を観ることができる。でも動物は寝ないと死ぬ。動物がなぜ眠るのかについて科学者は答えを出せないのに、眠らないと死ぬことだけはわかっている。
ただ、眠らないとなぜ死ぬかについては解明されつつある。
「睡眠不足で死に至るメカニズム」が解明される、死を避けるために必要なものとは?
睡眠と死の関係について解明したのは、ハーバード大学の研究チーム。ショウジョウバエとマウスを使うことで、なぜ眠らないと死ぬのかわかったそう。
眠らないことで腸内に活性酸素種と呼ばれる物質が蓄積する。脳や筋肉等には変化がないけれど、眠らない時間の増加につれて、腸に活性酸素種が蓄積される。研究チームはこれが不眠による死の要因ではないかと考えた。
そこで不眠状態のショウジョウバエやマウスに対して、活性酸素種を中和する物質を投与した。別のグループには抗酸化物質を大量に投与した。どちらの場合も不眠で死ぬことはなく、普通に睡眠をとっている仲間たちと同じ寿命を生きたそう。
動物がなぜ眠るかについて、まだ確定的な学説は出ていない。休息を取ることも目的だし、夢を見ることで記憶を定着させているとも言われている。最近見た記事では、悪夢を見ることによって脳のニューロンを新しく作っているという論文も報告されていた。
睡眠の理由はわからないけれど、眠らないと死ぬ。その理由が、活性酸素種であることはほぼ確実だと考えられている。
つまり活性酸素種を中和、あるいは消去することが医学的に可能なら、人間は眠らなくても生きていけるということ。記憶の定着や脳のニューロンの再生については無視するとして、とりあえず不眠で死ぬことがなくなる。
眠りにはまだ明らかになっていない目的があるように思う。でもこの研究をきっかけにして、睡眠の謎が明らかになっていくかもしれない。そしていつしか、人間は24時間眠ることがなくても健康に暮らせるかも?
でもボクは嫌だなぁ、1日の時間が足りないと感じることはあるけれど、それ以上に寝ることが大好き。明晰夢を見るのも楽しい。眠らないことには興味があるけれど、それを自分に試したいとは思わないなぁ。
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