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高羽そらさんインタビュー

第二次大戦前夜に似ている現在

NHKの『晴天を衝け』は昨日で最終回を迎えた。録画はしておいたので、今週中には最終回を観る予定。幕末や明治維新についてはある程度知っているつもりだけれど、明治以降についてはあまりくわしくない。でもこのドラマのおかげで、明治、大正、そして昭和へと至る日本の過去に強い興味を持つことができた。

 

そのドラマの最終回前、徳川慶喜が渋沢栄一に語った言葉が印象深い。諦念を込めた様子で幕末をふり返った慶喜は、人間というものは戦争をしたければ絶対にやる、というような意味のことを言った。そのセリフには、日清、日露、そして日中戦争を端に発した太平洋戦争への流れが示唆されていたように思う。

 

日本がアメリカと戦争を始めて80年が過ぎた。戦後はある意味平和ボケしている日本人だけれど、冷静になって世界の情勢を見ると、それが根拠のない平和だとわかるはず。

 

最近になってヒトラーに関心を持って、関連する書物をいくつか読んでいる。そこで感じたのは、第二次世界大戦は起きるべくして起きた。だけどそれは結果論であって、当時の人たちのほとんどが、まさか世界的な戦争になるとは思っていなかった。きな臭い雰囲気はあったけれど、外交で解決するだろうと考えていたのだろう。

 

つまり戦争というものは、手順を踏んで起きるものではないということ。楽観的な見通しをあざ笑うかのように、人間はいきなり戦争に巻き込まれてしまう。もしかしたらいまもそんな状況なのでは? ボクのそんな想いに回答するような記事を読んだ。

 

アメリカは真珠湾攻撃前夜の状態にある

 

今のアメリカが、真珠湾攻撃時と同じ状況なのを解説した記事。リンク先の記事からポイントだけを抜き出してみる。

 

1つ目の類似点は、米国が3つの領域で攻撃的な領土計画を持つ手ごわい敵に直面しているということだ。

 

2つ目の類似点は、いずれの場合も、争いの中心には単なる領土問題ではなく、イデオロギー闘争があるということだ。

 

3つ目の類似点は、彼らが直接攻撃しようとしている対象の力が比較的弱いということだ。

 

4つ目の類似点は、1930年代のイギリス、フランス、アメリカと同じように、現在のアメリカが優柔不断で傷ついた内向的な大国であり、脅威を受けている国々の安全を保証する存在であり続けたいかどうかの確信を持てていないという点だ。

 

5つ目の類似点は、軍事バランスがますます欧米に不利な状態にシフトしていることである。

 

この5つの類似点は、ちょっと無視できないヤバい内容。くわしくはリンク先の記事を読んでもらうとわかるはず。

 

第二次世界大戦前の3つの領域とは、軍事同盟を結んだドイツ、イタリア、日本。現在においてはロシア、中国、イランという図式になる。2つ目の類似点でも指摘されているように、この3国は欧米諸国や日本とイデオロギーが根本的に異なっている。

 

現在の3国は民主主義や人権を否定していて、個人の自由は道徳的退廃をもたらすと考えている。それゆえ根本的に欧米諸国と合意することがない。そしてそのイデオロギーを前面に置いて、ロシアはウクライナ、中国は台湾、イランは中東世界に進出しようとしている。

 

もちろんプーチンはムッソリーニではないし、習近平はヒトラーではない。だけどそれは時代的なちがいであって、やろうとしていることは同じに見える。アメリカは経済制裁をちらつかせて牽制しているけれど、それがいつまで通用するのか疑問。

 

最初に書いたように、いきなり起きるのが戦争。1年後に2022年をふり返ったとき、最悪の事態が起きていないことを願うしかない。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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