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高羽そらさんインタビュー

売春禁止でレイプが増える?

今朝のブログは過激なタイトルなんだけれど、以前からなんとなく感じていたこと。法律というものは、ルール違反を防ぐためにある。例えば人を殺してはいけないという倫理観は、ある程度の子供なら理解できること。なのに法律によって殺人に対する罰則が決められている。

 

殺人に関する法律を定めなくてはいけないということに、人間が本質的に抱えている性のようなものを感じてしまう。ダメだと思う理性があっても、衝動的にやってしまう人がいる。だから法律で罰則を決めておかなければいけない。

 

ただ殺人と違って、性衝動は子孫を残すという本能が働いている。もちろん殺人だって、自分の子孫を残すという動機で起きることもある。それが国家単位になれば戦争と呼ばれている。だとしても性衝動というのは、『死』ではなく『生』に向かって放たれるもの。

 

そのせいか、世界中で売春が行われてきた。日本でもそれほど遠くない過去において、「赤線」というものがあった。1946年にGHQによって公娼制度が廃止され、売春防止法が施行される1958年まで存在していた。父親が若い頃、京都の四条大宮にあった「赤線」に通ったという話を聞いたことがある。

 

もちろん江戸時代の吉原も有名。京都の花街である祇園でも舞子や芸妓以外に、江戸時代には売春を目的とした女性たちもいたという記録が残っている。現在において売春は違法だけれど、性風俗は存在しているし、ソープランドという性交目的の営業も事実上は認可されている。

 

つまり売春について厳格な法規制をしても、そうした施設が消えることはない。その理由として感じる記事が目についた。

 

法律による「売春禁止はレイプ率の大幅な増加」「自由化は減少」と有意に関連している

 

リンク先の記事は、ボクが感じていたことと合致する。性衝動というのは本能的なもの。特に男性の場合は子孫を残すという本能に翻弄されがち。それゆえ売春によって性エネルギーを解放してきたという歴史がある。

 

だけど厳格な法律によって売春を禁止したらどうなるのか? 罰則を恐れて男性たちは大人しくしているのか?

 

リンク先で紹介されている研究によると、どうもそうはいかないらしい。過去30年間にヨーロッパの31カ国について調査された結果、売春を禁止するとレイプ率が大幅に増加していたことがわかった。その有意差は2倍以上になるとのこと。

 

だけど売春を合法化すると、レイプの大幅な現象につながることがわかったそう。女性にすれば勝手な言い分だと思う。でも男性の本能として、こうした事実があることを開示する意義はあると思う。

 

最近の売春に関して、人身売買のような女性は大幅に減っている。さまざまな事情があるだろうけれど、セックスワーカーとして働く女性の全てが売春を強制されているわけではない。

 

そんな状況において、もし売春禁止を厳格化すれば女性を守れないということも起きるそう。売春そのものが違法だから、裏社会の資金源になってしまう。それゆえ女性たちがひどい扱いを受けていても可視化できない。

 

でも合法化されていたならば、行政が働く女性たちの環境を監視できるとのこと。ちなみに売春を合法化しても、殺人や強盗の犯罪率と関連しないこともわかっているそう。

 

ボクは別に売春を自由化しろと言っているわけじゃない。この記事に目が止まったのは、人間社会の本質的なものを感じたから。禁止されることによってそれらは闇に潜ってしまう。大麻に関しても外国のように合法化されたなら、ビジネスとして普通に展開する。それは反社会勢力の資金源を断つことにもなる。

 

つまり法律というのは、匙加減が難しいということ、闇雲に規制することで、かえってこじらせてしまう場合もある。そうした人間の性質は、社会学的に興味深いなと感じている。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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