無視できない暗示のパワー
人間の心は使い方によって想像を絶するパワーを発揮する。問題はその『使い方』という部分。パワーが強いだけに、ポジティブにもネガティブにも大きな影響を与える。
ボクが体外離脱や明晰夢を頻繁に経験できるようになったのは、自分自身に向けた心のパワーである暗示をうまく利用したから。
自分にはできる、と思い込むことで体験を引き寄せやすくなる。つまり逆に言えば、暗示の力はネガティブなことにも強く働く。コロナ禍において、暗示パワーのネガティブな要素に関する実験が行われた。
プラセボの逆!偽薬なのに具合が悪くなる「ノセボ効果」がコロナワクチンきっかけに注目される
その実験とは偽薬の効果。一般的によく実施されるのは「プラセボ効果」について。軽い腹痛や頭痛を訴える人に、「これは良く効く薬ですよ」と言って医師が小麦粉等を処方する。なのに一定の割合で不快な症状が改善される。そのプラス的な影響が「プラセボ効果」と呼ばれている。
その「プラセボ効果」には悪魔の双子と呼ばれているものがある。それは「ノセボ効果」と呼ばれていて、なんの害もない偽薬を飲んで不快な症状が出るというもの。この「ノセボ効果」については、これまであまり研究されていなかった。けれどもコロナ禍において、ある実験が実施された。
なんと4万5000人もの被験者が参加してある研究が実施された。コロナワクチンが世界的規模で接種されたことで、「ノセボ効果」を検証するいい機会だと思ったのだろう。この参加者のうち半数に、コロナワクチンと称して生理食塩水を注射したそう。もちろんコロナワクチンの副作用については説明されている。
すると生理食塩水を注射された人のうち35%の人に頭痛や吐き気というワクチンの副反応の症状が出た。これは無視できない数値だと思う。「コロナワクチンには副反応や死亡リスクがある」と人々が信じることで、この有害な症状が現れたと見られている。まさに「病は気から」というもの。
つまり人間の心は、あることを疑ったり信じたりすることで、不快な症状を消すだけでなく、実際に発症させることも可能だということ。こうした心の働きについては、もっと世界に周知させるべきだと思う。病気ではないのに、思い込みだけで症状の出ている人が一定数いるということだから。
これはワクチンのような具体的なことだけではなく、医師のあいまいな説明による不信感でも「ノセボ効果」が見られるそう。
主治医が「この薬を飲むと副作用が出るかもしれないので覚悟しておいてください」などと否定的な言葉を発することで、身体に異変は起きていないのに「ノセボ効果」で具合が悪くなる可能性が無視できないとのこと。
人間はいい意味でも悪い意味でも暗示に影響される。このことを明確に意識して、うまく暗示を使うべきだと思うなぁ。
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