SOLA TODAY Vol.781
毎日欠かさずYouTubeを見るけれど、昨日はいきなり変な画面が現れた。それはYouTube Musicという音楽の定額配信アプリのダウンロードを勧めるもの。
音楽鑑賞の主流になりつつある定額配信。ついにYouTubeまでその分野に進出してきた。まぁ、ちょっと遅い感はあるけれどね。
そのYouTube Musicについて書かれた記事。日本の音楽業界の現状に迫っていて、なかなか興味深い内容だった。
ボクは3年近くなるApple Musicのヘビーユーザーなので、今さらYouTube Musicに乗り換える気はない。でも定額配信なしではいられない状態なので、こうした動きは当然だと思っている。
ところがまだ日本ではCDが勢力を保っているらしい。信じられないけれど、それは事実とのこと。なぜ日本で定額配信が定着していないかについて、この記事ではくわしく書かれている。
ヨーロッパやアメリカでは、低迷していた音楽業界を定額配信が救ったらしい。その理由はCDの価格が安かったから。つまり日本で定額配信がイマイチなのは、CDの価格が高いから。
CDは書籍と同じような再販制度に守られているので価格が高い。定額配信の平均である月額980円のうち、半分ほどは音楽会社に行くそう。だけど今の日本のCD価格なら、定額配信に移行すると音楽業界全体の収益が下がってしまう。だから思い切って踏み込めないという現状らしい。
そこでYouTube Musicが期待されている。YouTube自体は日本で受け入れられている。ユーチューバーという仕事にあこがれている子供たちは多い。そしてスマートフォンが当然の世代だから、ストリーミング配信に抵抗がない。
この世代がYouTube Musicを通じて定額配信に移行してくれたら、収益構造が変化するかもしれない、と記事の著者は記している。
ボクもそうであればいいなと思う。書籍も同じだけれど、現代において再販制度は足を引っ張るだけのような気がする。ボクは定額配信を選択することで、それまでの嗜好を超えたジャンルまで聴くようになった。
CD購入なら慎重になってしまい、新しいミュージシャンを敬遠してしまう。定額配信なら、音楽会社にとっても、そしてミュージシャンにとっても新しい世界観が広がっていくように思う。競争は厳しくなるだろうけれど。
さてさてYouTube Musicがどれだけ利用者を増やせるのか、ちょっと楽しみにしている。
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