猫の腎臓病を治せる日が近い
ノルウェー出身でイギリスで活躍中のミュージシャンであるシグリッド。そして昨年にイギリスの音楽祭で新人賞を受賞したグリフ。ボクはこの二人のファンで、常に最新曲をチェックしている。そして二人のInstagramとTikTokもフォローしている。
この二人がここ数ヶ月、やたら同じ動画に登場している。親しい友人なのは知っていたけれど、どうもスタジオにいる雰囲気。そしてその想像どおり、ついに二人のコラボ曲がリリースされた。いつかいつかと首を長くして待っていたので最高の気分。そのコラボ曲は『Head On Fire』というタイトル。
早速にミュージックビデオを観た。もうノリノリ。これからのイギリスの音楽シーンを担っていくであろう二人のパワーが炸裂している。曲全体としてはグリフ色が強かったけれど、ところどころシグリッドのメロディラインも感じられる。注目の新曲なのでリンクしておこう。
そしてそして、先日このブログで紹介したアメリカのゲイル。最新曲の『abcdefu』がイギリスのビルボードで1位になり、今週のアメリカチャートでもベスト10に入ってきた。やはりボクの予想どおりのヒット。さらに勢いを落とさずに新曲をぶち込んできた。『ur jusi horny』というタイトル。
ボクが今年注目しているミュージシャン。まだ10代なんだけれど、ロック魂を持っている歌手。この曲もいい感じでロックしている。今年の春にはEPがリリースされるとのことで、とても楽しみにしている。
さて話はコロッと変わって、ずっと楽しみにしていた本を読んだ。以前から情報として見聞きしてきたけれど、読了して本気で思った。猫の腎臓病が治せる日は近いと思う。
2022年 読書#7
『猫が30歳まで生きる日 治せなかった病気に打ち克つタンパク質「AIM」の発見』宮崎徹 著という本。
ネットで話題になったので知っている人は多いと思う。老齢猫にとって宿命のような腎臓病。一度発病すると治療することはできない。少しでも長生きできるよう、対処療法的な治療しかない。
我が家のミューナも2020年の11月に慢性腎不全と診断された。一時は彼との別れを覚悟した。だけどラプロスという腎臓の働きを助ける薬が効いてくれて、いまのところは体重が増えるまで回復した。だけど死滅した腎臓細胞は復活しない。それゆえ常に覚悟をしているという状態。
そんな腎臓病を治療できるかもしれない。この本の著者である宮崎さんの研究結果が発表されたとき、日本中の猫の飼い主が注目した。そして研究資金を求めたクラウドファンディングで予想以上の寄付が集まった。それほど猫の飼い主たちが期待しているということ。
宮崎さんは獣医ではなく、人間の医学博士で東大において基礎研究をされている。でもこの「AIM」というタンパク質を発見したのは、海外で研究をしていたとき。この本でも書かれていたけれど、もし日本ならここまでの結果を出せなかっただろうとのこと。悲しいけれど、これが日本の科学界の現実。
とにかくこの本を読んで「AIM」のことをしっかり理解できた。これは本当に素晴らしいと思う。元々猫や人間に存在するタンパク質が「AIM」というもの。猫の場合特殊な構造になっていて、その機能が細い尿管で活かすことができない。それで猫には腎臓病が多い。これはライオンやチーターも同じ。
だけど「AMI」を尿管で活性化させることで、腎臓病が治る病気となる。猫に存在しているタンパク質なので、副作用の心配もない。ただしまだ時間がかかる。
資金が集まったことで治験がスタートした。宮崎さんは東大を退職されて、この研究に専念されているらしい。順調に行けば2年後くらいには獣医さんに提供できる薬が完成するかも。ミューナに間に合うかどうか微妙なんだけれど、一匹でも多くの猫が幸せになってくれたらと心から思う。
ただし今年の3月からは、「AIM」の働きを助ける成分(ドリアンらしい)を使った猫のオヤツが販売されるらしい。すでにメーカーも発表している。それなら我が家のミューナも間に合う。もし発売されたら、通院している獣医さんに相談してみようと思っている。
猫を飼っている人なら、この本を読んでおくべき。腎臓病の原因が分かりやすく書かれているので、いま病気でなくても参考になると思う。そしてすでに腎臓病を発症していても、未来に希望を持たせてもらえる本だと思う。
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