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高羽そらさんインタビュー

涙がこぼれる心霊ミステリ

今日の神戸は朝から気持ちのいい晴天。そこで先週からお預けになっていた冬用の毛布を洗濯した。そのついでに布団関係のシーツ等も洗った。昼過ぎにはすべて乾いたので最高の洗濯日和だったなぁ。

 

でもボクが使っている抱き枕のカバーを外すと、縫製が破れてクッションが飛び出ていた。そこで久しぶりに裁縫道具を取り出した。もしかしたら針と糸を使ったのは小学校の家庭科の授業以来かも。少し妻に手伝ってもらいながら、どうにかほつれた箇所を縫うことができた。これで今夜は気持ちよく眠れそう。

 

さて、とても素晴らしい小説を読んだ。ラストは涙なしでは読めない感動的な物語だった。

 

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2024年 映画#36

『踏切の幽霊』高野和明 著という小説。タイトルからするとオカルト小説のように思う。実際に幽霊は登場するし、リアルな心霊現象も描かれている。でも同時に事件を追いかけるミステリの要素もある作品で、どちらのファンでも楽しめる構成になっていた。これは映画化して欲しいと思う素晴らしい物語だった。

 

比較的新しい作品だし、ミステリ要素もあるのでネタバレしないように注意しょう。物語の舞台は1994年で、主人公は松田という女性月刊誌の記者。以前は新聞社の事件記者として最前線で働いていた。ほとんど自宅に戻れないほどの忙しさ。

 

ところが妻が病死したことで、新聞社を退職した。生前の妻を幸せにしてあげられなかったという後悔があったから。転職したものの、以前の自分と比較して思うような仕事ができない。このままではクビも覚悟している時、上司から依頼されたのが心霊ネタの記事だった。

 

ある踏切で幽霊が出るとの噂があった。心霊写真も撮影されていた。イヤイヤながら松田はそのネタを調査する。幽霊など信じていない松田だけれど、やがて不思議な出来事に何度も遭遇する。そして幽霊の存在を信じるようになってきた。

 

幽霊は髪の長い女性。最初は自殺者の霊かと思っていたが、やがてこの場で殺人事件があったことがわかった。暴力団の若い男性にレイプされて心臓をナイフで刺されて死んでいる。被害者の写真を見た時、松田は心霊写真と同一人物だと確信した。

 

そしてその女性が死んだ午前1時3分になると、松田の自宅に電話がかかってくるようになった。電話に出ると断末魔の女性の声が聞こえるだけ。犯人はすぐに逮捕されたが、黙秘を貫いていて何も話さない。さらに被害者の女性はキャバクラの源氏名しかわからず、全く身元不明だった。

 

記事にするためには、女性に身元が必要。そこで松田は事件記者の経験を活かして女性の身元を調べる。そして物語の後半に近づくに従って、驚くべき事実が次々と明らかになってくる。単なる行きずりの殺人ではなく、大物政治家と暴力団が関係する計画的な殺人の疑いが出てきた。

 

というような物語。ラスト近くではこの女性幽霊も大活躍する。そして彼女の人生を知って胸が痛くなり、切なくて涙が止まらなかった。心霊ファンも、そしてミステリファンも楽しめる素晴らしい小説だった。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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