今日の言葉 4月2日
『欲望を理解する』
私たちは欲望を理解しなくてはいけません。しかしこのように勢いが強くて、要求が厳しく、執拗に迫ってくるものを理解するのは非常に難しいことです。と言うのも、まさに欲望の充足の最中に、快楽と苦痛と共に激情が生じてくるからです。
そしてもし欲望を理解したいのならば、当然のことながら、えり好みをしてはなりません。欲望を良いだとか悪いだとか、気高いだとか下劣だとかという判断を下してはいけないのです。「この欲望は取っておくが、あちらの欲望は認めない」と言うこともできません。欲望の美しさ、醜さ、その他何であれ、欲望の真の姿を見出そうというのなら、そういった判断や取捨選択をしてはならないのです。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜