今日の言葉 10月15日
『様々な影響でアップアップしている精神』
精神は数限りない経験と記憶という重荷を背負わされ、悲しみによって損なわれ、傷つけられているので、何ものをも新鮮に見ることができず、常に目するものを自らの記憶、結論、一定の方式という観点から解釈し、引用ばかりしています。このような精神は権威に縛られています。老化した精神なのです。
私たちの教育は全て、単なる記憶力の養成にしかすぎません。そして新聞や雑誌、ラジオやテレビを媒体とするマスコミがあり、講義を行う教授たちがいます。教授たちは、自分の言っていることが、あなたのおつむに染み込むまで、何度も何度も同じ事を繰り返し、あなたはそれを試験で吐き出し、学位を取り、そのプロセス——仕事、決まりきった日課、終わりなき繰り返し——を続けます。しかしそればかりではありません。内面には、欲求不満を募らせる野心の努力奮闘もあるし、競争もあります。
ですから今起こっていることというのは、プレッシャーやストレス、緊張のせいで、意識していようがいまいが、私たちの精神はごった返しており、様々な影響や悲しみでアップアップしているということです。私たちは精神を利用しているのではなく、すり減らしているのです。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜
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