ゴーンガールより怖い女
朝からさんさんと太陽の光が降り注いでいたので、猛暑になるかと心配していました。でも外に出ると、風が涼しい。梅雨前線が南に下がったので、真夏の空気が関西から消えてくれたせいですね。
そして夕方近くになって、ものすごいゲリラ豪雨でした。強い雨が通り過ぎたあとも、断続的的に雨が降っています。おかげで昨日に引き続き、今夜も涼しい夜になりそうです。
雨に濡れた朝顔が綺麗です。一昨日の写真ですが、きっと今もこんな風に植物は雨を楽しんでいるのでしょうね。
さて話は変わりますが、めちゃめちゃ怖い女が主人公の小説を読みました。『ゴーン・ガール』という映画がありました。その映画の登場人物であるエイミーは、男性にしたら震え上がるような女性です。ところがそのエイミーが普通に見えるほど、やばい女がこの小説の主人公です。
『白夜行』東野圭吾 著という本です。
以前に『幻夜』という小説を読みました。阪神淡路大震災をきっかけにして始まる物語ですが、新海美冬という女性が登場します。自分の出世のためなら人を殺すことを厭いません。でも自分が逮捕されることのないよう、他人を騙して殺しを実行させます。まさしくサイコパスなのですが、最後の最後まで捕まらないという物語でした。ですから続編が期待されます。
その美冬が阪神淡路大震災以前にどのような人間だったかは、その小説では触れられていません。なぜならこの『白夜行』で書かれていたからです。その名前は西本雪穂。やがて養女になって、唐沢雪穂と名乗る女性です。そして物語を通じて雪穂に協力して殺人に手を貸していたのが、桐原亮司という男です。
この物語がすごいのは、この二人の悪人について、周囲の人物の視点を通じて描かれていることです。二人の本心は小説のなかには書かれていません。どのような想いでその悪を遂行したのか、心のなかはわからないのです。それだけに不気味さがずっと残ります。
どれほど恐ろしい女性なのか紹介しましょう。西本の姓だった小学生のころは貧しい母子家庭でした。母親はひどい人間です。ロリコンの男に娘を斡旋することでお金を稼いでいました。サイコパスが悪質化する環境が、雪穂には整っていたわけです。
親戚に独身のお金持ちの女性がいるので、雪穂は養女になるべく接触します。そして機が熟したところで、雪穂は自分の母親を事故に見せかけて殺してしまいます。小学校5年生ですよ! その後の人生は推して知るべしですね。
本当に怖くて素晴らしい小説でした。東野さんの代表作といっていいと思います。この作品は映画になっているので、とても楽しみです。キャストを見て、さらにワクワクしています。桐原亮司は、高良健吾さんが演じられています。小説を読んでいるときから、高良さんならぴったりだと思っていました。素晴らしい!
そしてなんと雪穂を、堀北真希さんが演じています。彼女の悪役を想像できないので、これまた期待しています。これは必見の映画ですね。ちなみに続編である『幻夜』の雪穂こと美冬は、深田恭子さんが演じています。イメージ的にはこちらがぴったりかもしれません。とにかく近いうちに映画を観る予定です。この作品の恐怖がどれだけ再現されているか、とても楽しみです。
さて、先ほど『ゴーン・ガール』を例えに出しましたが、本日の深夜はラジオでこの映画について話していますよ〜〜!
昨日もブログで紹介しましたが、Multiply Radioにマンスリーゲストで出演しています。今回は2回目の出演です。MCはアートディレクターの鈴木明さんと、グラビアアイドルの杉原杏璃さん。@FMことFM愛知で、今夜の25:00〜26:00の放送です。番組のFacebookページはこちらです。
私は今夜もradikoを使って、パソコンで聴く予定です。ちなみにradikoのサイトはこちらです。
寝落ちしないで、聴いてくださいね〜〜!
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