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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.318

現代人は健康オタクが大勢いて、あらゆる健康法がはびこっている。それと同じく、健康を害するものが大げさに取り上げられることも多い。

 

あるミュージシャンが健康オタクを揶揄して「こいつは健康のためなら死ねる」と言ったことを思い出した。それほど健康に関心を持っている人が大勢いるということだよね。

 

なかでも健康を害するものとして忌み嫌われているのがタバコ。JR六甲道駅周辺は路上喫煙の禁止地域なので、駅の南に設けられた喫煙スペースで、肩を寄せ合ってたむろしている人たちをよく見かける。

 

だけどそのタバコと同じくらい健康に害を及ぼすものがあるとのこと。

 

孤独は喫煙と同じくらい健康リスクがあるとの研究結果

 

ブリガムヤング大学の心理学教授が、148にも及ぶ論文をメタ分析することで、孤独がどれだけ健康に害を及ぼすかという結果を発表している。

 

「強い社会的つながりを持っている人は、弱いつながりしか持たない人に比べて、生存率が50%高い」とのこと。

 

社会的孤立の死亡リスクは、喫煙やアルコール摂取に匹敵し、運動不足や肥満などの危険因子よりも高いらしい。孤独というものは、毎日タバコを1箱吸うのと同じくらい健康に悪いとのこと。

 

心理学の教授に言われなくても、普通に考えれば想像がつく。自殺する人のほとんどは人生に絶望しているからであって、その多くの人は強烈な孤独を抱えていると思う。

 

だけどボクは、このような発表の仕方に納得いかない。孤独というものを安易にとらえていて、誤解を生む発言だと思う。もちろん論文を読んだわけじゃないから、誤解の可能性はある。

 

だけどその学者の発表をこうして記事に誰かがしているわけだから、その影響は計り知れない。この記事の著者が書いている孤独の対処法を読んで、さらに神経が逆なでされるような気分になった。

 

・興味がある集まりに参加する。

 

・クラスを受講する。

 

・長い間疎遠になっている友人に連絡をとる

 

・ボランティアに参加する。

 

・ソーシャルメディアを適切に利用する。

 

なんという適当なアドバイスだろう! 孤独というものの本質を真剣に考えているように思えない。こんなことが簡単にできる人なら、孤独になることはないはず。できないから孤独を覚えているのではないだろうか?

 

そもそも孤独という言葉を、安易に使いすぎている。

 

孤独が問題なのではなく、孤独だと感じる心に、健康を害する要因があるとボクは思う。

 

ボクは孤独を愛する人間だ。昨日ネットで友達ができない人の要因が7つあげられていたけれど、そのほとんどに当てはまったw

 

だけどそれを寂しいとは感じていない。大勢の友達に囲まれているより、ボクのことを理解してくれる、あるいは理解しようとしてくれる人が数人いるだけで、ボクは孤独だとは思わない。

 

問題となるのは『孤立』しているという世間から隔絶された感覚であって、『独りあること』はとても大切で貴重な時間だ。現代のような社会だからこそ、あえて『独りあること』の時間を設けるべき。すべての問題は自分のうちにあり、解決策も自分自身との対話にしか見つからないから。

 

けれどもこういう安易な記事は、人間にとって必要である『独りあること』を避けるようになってしまう。友達がいないことが、まるで悪いことのように感じられて、うまく対応できない人をさらに追い込んでしまう。

 

人間の意識の根底にあるものは、『大いなるひとつのもの』から切り離されたという不安だと思う。それゆえ人間は孤独を恐れる。誰かとつながっていないといけないと思い、ストレスを感じてまで現状の人間関係を守ろうとする。

 

だけど本当に大切なのは、『大いなるひとつのもの』からは決して切り離されていない、ということを思い出すことではないだろうか? なぜなら人間が、その『大いなるひとつのもの』だから。ただ忘れているだけ。そのことを思い出すために、『独りあること』は避けられない。

 

ボクが小説を書こうと思った動機はここにある。この安易な記事を目にして、さらに自分のモチベーションが高まった気がする。

 

decoration/dcr_emoji_238.gif『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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