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高羽そらさんインタビュー

幇助自殺と安楽死

ボクが余命宣告を受けたら、自分の死ぬ時期を決めたい。弱り切って意識混濁状態になり、言葉も話せないままで旅立ちたくない。

 

だけどいまの日本では安楽死が認められていない。だからもし自分の意思で死期を選ぶのなら、海外へ行くしかない。それゆえ関連する記事をチェックすることが多いけれど、ボクの勉強不足を痛感する記事を読んだ。

 

「死ぬ権利」合法化を──幇助自殺の英国人男性、最期のメッセージ

 

余命宣告を受けたイギリス人男性の記事。自らの意思で死期を決めることを、ボクは漠然と『安楽死』という言葉で考えていた。ところが法律的には二つに区分されている。

 

幇助自殺と安楽死というものがあり、それによって扱いがちがってくる。記事によると、

 

『「幇助自殺」は他者の力を借りつつ自らが命を断つもので、「安楽死」は本人合意のもと医師が薬を投与するなどして他者が実行するものだ』

 

具体的な方法は書かれていないけれど、ニュアンスとしてわかる。結果として命を絶つのは同じだけれど、法律上の扱いが変わってくるらしい。

 

『安楽死』が合法なのは、オランダ、ベルギー、コロンビア、ルクセンブルク。

 

『幇助自殺』が合法なのは、オーストリア、ベルギー、スイス、ドイツ、韓国、ルクセンブルク、オランダ、カナダ、フィンランド、そして米国の7州。

 

ただ州によって判断がちがったり、是非に関してもめているところも多い。一歩間違えば安易な自殺を推進することになるから、扱いが慎重になっているのだろう。

 

それにしても多くの国で認められていることがわかる。特に幇助自殺が合法になっている国は思っていたより多い。ただ誰でも簡単にこうした法律の適用を受けられるわけじゃない。

 

この記事のイギリス人男性はスイスで幇助自殺を受けた。最低条件として、不治の病であることを証明しなければならない。たとえばイギリスの医師の証明があっても許可されない。スイスで証明のための診察を受けなくてはいけない。それに日本円で132万円ほどかかる。

 

渡航費用も含めれば、ある程度の経済的基盤がある人しか受けられない。どれだけ病気が辛くて死を望んだとしても、合法的に自殺を幇助してもらうためにはお金が必要になる。「地獄の沙汰も金次第という」言葉が、妙に生々しく感じられてしまう。

 

反対意見は根強いので、まだまだ一般的な制度じゃない。でも世界的な傾向として、認知されつつあるものだと感じている。だけど日本という国は、こういうことに関して後進国であるのは事実。

 

まぁ、世界的には4秒に1人が自殺しているという現状。その多くは余命宣告を受けた病気が理由ではない。だから死の幇助を合法化することは、難しいんだろうね。日本人がこの制度を利用するなら、やはり海外に行くしかないんだろうな。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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