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高羽そらさんインタビュー

子供だって人を殺すかも

法律は人間によって作られているので完璧なものとはなり得ない。だから時代や現況に合致しているかどうか、常に検証する必要がある。いま日本で憲法改正の論議が起きているのは、そういう意味では必然的なこと。

 

ただそれはかなり意図的に実施していかないと、いつまでも古い感覚や慣習が残ってしまう。変化を嫌うという心理が人間には強く働くので、合理的な判断ができないことが多々ある。

 

昨日ある記事を読んで、そのことを考えさせられた。

 

「まさか7歳から殺されそうになるなんて」児童館で首をバットで殴られた元職員の訴え

 

この記事の出来事は、ボクが住んでいる神戸の児童館でのこと。2017年5月、当時は大学院の学生だった20代の女性が、児童館でアルバイトをしていた。ある7歳の子供に注意したことがきっかけで恐ろしいことが起きた。

 

その男子は女性の背後に近づき、バットで女性の首を殴りつけた。その女性は大怪我を負い、2週間も入院することになった。もしこれが大人の行為なら、殺人未遂で逮捕されていただろう。

 

ところがこの女性に対して一切の補償がなかった。神戸市が主体となって民間に委託している児童館なのに、神戸市も児童館側も再発防止に対する行動も補償もしていない。労災を申請してくれと言うだけ。だけど労災さえ認められなかった。

 

その根底にある発想が恐ろしい。この記事で名古屋大学の准教授がこう述べている。

 

「子どもから職員への暴力があると、子どもが悪いではなく、職員の指導力不足として片付けられる」 

 

この発想が根強く残っていることで、大人に対する子供の暴力に対して議論されることがない。この記事でも紹介されていたけれど、同じ神戸市の児童館で複数の男子生徒が小学校2年生の女子を脅して身体を触ったという事件があったそう。

 

大人だったら恐喝や性的犯罪として扱われる事案。ただ子供から子供に対する暴力に関しては、神戸市も迅速に対応している。だから行政に問題を認知する能力が欠如しているわけではないらしい。

 

結局は大人に対する子供の暴力に関して、子供を神聖視する風潮が払拭できていないということだろう。子供なんて決して天使なんかじゃないからね。自分の感情や悪意をオブラートに包まないところなんて、どちらかと言えば悪魔に近いかもしれない。

 

学校における校内暴力については、ある程度の対応は取られているそう。だけどこの事例のように児童館や学童保育所等の児童福祉施設における対応は旧態依然のままになっている。

 

同じようなことが起きないように法整備をやっておかないと、大人だけでなく子供も傷つくことになると思う。死者が出てからあわてて対応するようなことだけはやめてほしい。子供だって人を殺すかもしれないんだからね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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