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高羽そらさんインタビュー

そのクレーム、必要?

今年の1月以来、ボクは外食をしていない。まぁ、もともと夕食はほぼ自宅で作っているので、外食といってもほとんどがランチ。

 

ただ回数が少ないだけに、失敗したと思うのは嫌。貴重な時間とお金を使うわけだから、不味いと感じる料理を食べたくない。だから必然的に、新しいお店を開拓することが少ない。

 

それでも勇気を出して新しいお店にトライすることがある。今年の1月に行ったのは初めての飲食店だったけれど、これは大正解だった。コロナ騒ぎが落ち着いたら絶対に行きたいお店になった。

 

だけど二度と食べたくないと思うお店に遭遇することもある。多少サービスが悪かったり店の雰囲気がイマイチでも、とにかく料理が美味しかったら許せる。逆にどれだけ気持ちのいいサービスを受けても、肝心の料理が不味かったら致命的。

 

そんな最悪の事態になったとき、ボクは作った人に対して本気で尋ねたいと思うことがある。

 

「あなたはこれを食べて、本気で美味しいと思いますか?」

 

実行したことはないけれど、もし不味い料理を食べて「不味い」と告げたら、それは法律的に問題ないのだろうか。そのことについて検証した記事が面白かった。

 

ラーメン屋に「不味い」と伝えたい客、「犯罪なのか」と心配する…弁護士の見解は?

 

結論から言えば、店主に対して「料理が不味い」と話すことは罪にはならない。味覚というのは主観的要素が強い。それゆえ同調してくれる人がいるかどうかは分からないけれど、自分の正直な感想を伝えることは法律的に問題がないとのこと。

 

ただし、他の客が聞いている状況で話すのはアウト。それは刑事の『侮辱罪』(刑法231条)や民事の『名誉感情侵害』が問題になるそう。店主に個人的な感想として「不味い」と伝えるのは、最高裁がいうところの『社会通念上許される限度を超えた侮辱』とならない。

 

ところが赤の他人が見ているネットの書き込みはどうだろう?

 

実はこれも法律的に問題ないらしい。正直な感想として「不味い」と書くことに対しては罪にならない。『マイナス評価であっても、世間一般に知らしめることが公共の利益になる』という過去の判例があるとのこと。

 

だから口コミサイトのレビューが問題視されるのだろう。そこには主観的とはいえ正直な感想として「不味い」と書いている人もいれば、味に関係なくその店の評価を下げることだけが目的で「不味い」と書いている人もいるから。

 

料理の感想に関して、嘘かどうかをAIが見抜けるとは思えないしね。つまり法律的な保護を受けながら、気に入らない店に対してネガティブな書き込みをできるということ。困ったもんだ。

 

だけど料理が不味いからといって、わざわざそのお店にそれを伝えるだろうか?

 

ボクは最初に書いたように、ボクが不味いと感じる料理を作った人が、本当にこれを美味しいと思って作っているのか訊いてみたくなる。それはボクと料理人との主観の差異に興味があるから。本気で美味しいと思って作っているのなら、味覚のちがいだからどうしようもない。

 

だけど実際にそんなアホなことはしない。こちらも向こうもいい気分はしないから。そのお店の料理やサービスが自分に合わないと思ったら、二度と行かなければいいだけのこと。わざわざ悪口をそのお店の人や、馴染みの客に伝える必要なんてない。

 

道義的にひどいことをされたとか、失礼な態度をされたのなら文句を言いたくなるだろう。だけどただ料理が不味いだけなら、何も言わなくていい。伝えることが法に触れるかどうかではなく、そもそも必要のないクレームだと思うから。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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