気温と暴力や自殺の関係
全国的に残暑が厳しく、神戸の今朝の最低気温は27.7度の熱帯夜。最低気温が30度に迫るような日もあったから、いくぶんかはマシになった。それでも暑い。
こうなってくると気象予報士まで憎らしく思えてくるwww 週間予報で暑さが和らぎそうだと言ってたのに、週が変わったとたん「台風の影響で猛暑が続きます」とか言われたら、「この嘘つきやろう〜!」と怒鳴りたくなる。
どうも暑くなると人間はイラつくらしい。それは科学者の研究によっても実証されている。
日本人は25.5℃で自殺しやすくなる?暑さが人を自殺に駆り立てるという研究
気温の上昇と暴力や自殺には、正の相関係数があるそう。
まずは暴力について。ギリシャではある地域で起きた殺人事件の30%は、平均気温が25度を超える日に発生している。イギリスにおける2010年から2018年のデータでは、10度のときよりも20度のときに凶悪犯罪が14%も増えている。
36年間にわたり世界中で起きた7000件の抗議活動や社会運動は、気温が上昇するにつれて集会の暴力性が増す傾向にあることがわかっている。やはり暑いと感じることで、世界中の人がイライラしているらしい。
自殺も同じ傾向があるけれど、ちょっと不思議な結果が出ている。
イギリスの研究によると、18度を超えると、気温が1度上昇することで自殺率が3.8%増加することが報告されている。1995年に熱波がイギリスを襲ったとき、なんと自殺率が46.9%も上昇したとのこと。
ただ自殺の場合、暑くなればなるほど死にたくなるのでもなさそう。世界的な平均値をとると、27度(今朝の神戸の気温)がもっとも自殺の増える気温とのこと。
日本の場合は若干低めで、自殺がもっとも多いのは25.5度で、もっとも少ないのが0.4度とのこと。いまの暑さを思うと25度なんて快適に思う。なのに自殺が多いことに不思議な気持ちになった。
これはボクの想像だけれど、あまりに暑すぎると、死にたい気持ちでさえ萎えてしまうのかもしれない。だからジワジワと気温が上昇して25度から27度あたりになったとき、追い詰めらている人を自殺へと追い込みやすくなるんだと思う。
これらのことは生理学的にも解明されている。気温が上昇すると、血中のストレスホルモンであるコルチゾールが上昇する。それゆえストレスの増加によって、自殺する人が増えると考えられている。
さらに暑くなると、アドレナリンやテストステロンが多く分泌するそう。それゆえ人間は攻撃的になり、暴力や殺人が増える。もし冬なら事件を起こさないような人でも、酷暑の状況では他人を傷つけてしまうかもしれないということ。
冬に比べて夏になると、車のクラクションが鳴る回数も増えるらしい。とにかくイライラしやすいんだね。まだ残者が続くだろうから、ホルモンの働きに翻弄されないよう注意しないとね。一瞬のことで、一生後悔するようなことになりたくないから。
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