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高羽そらさんインタビュー

古代宗教における経典の役割

ボクはクリスチャンでもユダヤ教の信者でもないけれど、高校生のころから旧約聖書と新約聖書を愛読してきた。別にそこから生きるための『何か』を得ようとしていたわけじゃない。純粋に物語として面白かったから。

 

新約聖書はイエス・キリストの生涯が描かれていて、伝記物語として楽しむことができる。イエスという人は意外に怒りっぽくて、人間らしいところを見つけるとニヤリとしてしまう。

 

その新約聖書以上に高い物語性を有しているのが旧約聖書。とにかくなんでもありの世界で、ひたすら神は恐ろしいものとして描かれている。とにかく神の意向に逆らえば、すぐに罰を受ける。ノアの方舟やソドムとゴモラのエピソードがそれらの代表的なもの。そもそもアダムとイブだって、リンゴを食べただけでひどい目にあっている。

 

だから物語としては面白いけれど、宗教書としての旧約聖書は抵抗感のほうが強い。脅しをかけてくる神なんて、害悪以外の何ものでもない。そんな奴のいうことに従うなんてあり得ない。

 

現代人のボクはそう思うけれど、その当時の人はどうだったんだろう? その答えが少しだけ見える記事を読んだ。

 

古代ユダヤ人は戒律で禁じられた食べ物を普通に食べていたことが判明

 

どのような宗教にも原理主義者という人たちが存在する。経典に書かれていることを事実だと捉え、その内容を厳格に守ろうとする。だけど人間の感覚としては、原理主義者的な発想についていけない人が多いと思う。どうやら古代ユダヤ人もそうだったらしいwww

 

旧約聖書には神による日常生活に関する指示が多い。他人に対する接し方や神への尊敬だけでなく、何を食べるかについてまで口を出してくる。高校生のころ、なぜ人間の能力を超越している神がこんなことまで言及するのが不思議だった。

 

おそらく古代宗教における経典の役割として、ある種の防疫的なものがあったんだと思う。いまのように食中毒や伝染病に関する知識が不足している。でも経験上のこととして、こうした食べ物は避けるべきという理解が一部の人にはあったはず。

 

それを一般民衆の人たちに浸透させるには、神の言葉だとして流布するのが最適だと考えたのでは? ボクはそんなふうに感じている。民衆の心を宗教によって支配しつつ、感染症等で貴重な働き手を失うことを防ぎたい。それで経典を利用したような気がしている。

 

だけど民衆もなんとなくわかっていたのかな? それとも人間の本能として、強制されることに抵抗するという気質があるのかも。リンク先の記事では、古代ユダヤ人たちが、禁じられていた食べ物を普通に食べていたことが書かれている。まず記事から対象となった経典を抜粋してみよう。

 

「水の中にいるすべての物のうち、次のものは食べることができる。すなわち、すべて、ひれと、うろこのあるものは、食べることができる。すべて、ひれと、うろこのないものは、食べてはならない。これは汚れたものである」

 

旧約聖書の申命記14章に上記のような記述がある。レビ記にも同様のことが書かれている。だけど考古学者が当時の遺跡を調査すると、経典の教えが守られていないことがわかったそう。もっとも多く見つかったのがナマズを食したあとだった。生きるためなら、経典の教えなんてどうでもいいものねwww

 

要するに宗教の原理主義者なんて、ほんの一部だということ。信者の多くには深い信仰心があって、大切なことは守ろうとするだろう。だけど生活全般においては臨機応変に対応しているということ。そんな人たちが過去にいたことを知って、ボクはなんとなくホッとしたなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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