過剰な先入観は機会喪失を招く
直感や第一印象はできるだけ大切にしている。例えば引っ越し先を選ぶとき、物件見学にはそうした能力をフルに使った方がいい。事故物件でなくても、ヤバい部屋というのは確実にある。ピンと来た嫌な予感は大切にするべき。できることならあの世の人と同居したくないからね。
だけど過剰な先入観は必要のないバイアスを起動させてしまう。特に映画に関しては、先入観によって素晴らしい作品を見逃してしまうかもしれない。今日観た映画によって、そのことを痛感させられた。
2021年 映画＃123
『チャーリーズ・エンジェル』という2019年のアメリカ映画。この作品がシリーズ化されていて、過去にキャメロン・ディアスやドリュー・バルモアが出演したことは知っている。キャメロン・ディアスのファンだったから、気になっていたのはたしか。
でもどうにもチャラいような気がして、観ないままだった。ところが２年ほど前にこのシリーズの最新作が公開されることを知った。それは映画というより、この作品のサントラ盤を知ったから。アリアナ・グランデのファンなので、彼女の歌が聴きたくてこのサントラアルバムを聴いた。
だけどやはり先入観が強すぎて、2019年版の新作はチェックもしていなかった。それでもどこかで気にしていたんだろう。何気なく調べていると、クリステン・スチュワートが主演していることを知った。アリアナ・グランデの歌が聴けて、大好きなクリステン・スチュワートの演技が見られるなら十分だろう。
そう思って試しにこの作品を観てマジで驚いた。メチャクチャ面白いやん〜〜！
スパイ映画なんだけれど、コメディ要素が強い。そのバランスがとても良くて、最初から最後まで画面から目を離せないほど楽しめた。アクションもいいし、写真にアップした３人の主人公たちの演技も良かった。CGだけでなく最新のデジタル機器もアイテムとして使われていて、作品の雰囲気はちがうけれど『ミッション・インポッシブル』シリーズに負けていないと思う。
メインのエンジェルは、クリステン・スチュワート演じるサビーナと、エラ・バリンスカ演じるジェーン。そしてこの映画の事件に関与しているエレーナをナオミ・スコットが演じている。最終的にはエレーナは新しいエンジェルとして女性スパイに採用される。
エンジニアであるエレーナが開発した「カリスト」というエネルギー装置。電気に代わる新しいエネルギーとして世界を救う技術だった。だけど開発途中に武器に転用できることがわかり、エレーナはそれを阻止しようとする。
だけど証拠も残さず人を殺せる武器を悪人たちが無視するわけない。「カリスト」を奪おうとする悪人と、必死で守ろうとするエンジェルたちの戦いを描いた作品。新しい作品なのでネタバレはここまで。
個人的にうれしかったのは、『スタートレック』シリーズで活躍していたパトリック・スチュワートが出演していたこと。すっかり高齢者という雰囲気で、久しぶりに顔を見て驚いた。もう81歳だから仕方ないか。
もうひとつうれしかったのは、ラスト近くでカメオ出演している女優さんを見つけたこと。エレーナが訓練するシーンで、同じ訓練性にヘイリー・スタインフェルドの姿が見えた気がした。それで調べてみると、やっぱり彼女だった。短いシーンだったけれど得した気分。
ということであまりに面白かったので、キャメロン・ディアスが出演している過去作品を観ようと思っている。映画に関していえば、過剰な先入観は邪魔になるだけかもしれないなぁwww
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