集中力を高めるツール
TikTokを見ていて、思わずクスッと笑ってしまった動画がある。アメリカの自習室のような場所で、本を読んだりノートパソコンの画面を開いている人がいた。ところが静かなはずの場所なのに、大音量で音楽が流れている。
その音源は若い男性。ヘッドフォンをしてパソコンで作業をしている。おそらくヘッドフォンのジャックが外れていることに気づいていないのだろう。周囲の人が吹き出したり苦笑していても、まったく気づいていない。ようやく近くの若い女性が男性の肩に触れ、音楽が漏れていることを指摘した。
気づいた男性の気まずそうな顔と、慌てた様子が面白くて笑ってしまった。彼以外にもヘッドフォンやイヤホンをつけている人が多いので、アメリカの若い世代は音楽を聴きながら勉強している人が多いのだろう。
ボクが子供のころは、『ながら勉強』を大人に否定された。そんなことで勉強できるわけがない、と。でもボクは静かな環境だと、かえって集中できない。だからヘッドフォンで音楽を聴きながら勉強していた。
それはいまも同じで、小説やブログを書いたり、読書中はほぼイヤホンが耳に装着されている。音楽を聴きながらでないと、逆に集中できない。ちょっと異常かなぁと思うことはあったが、どうやらそうでもないらしい。
音楽を聴きながら勉強する人は成績が良い 米国人対象の最新調査結果
なかなか興味深い記事だった。まずはどれくらいの人が音楽を聴きながら作業をしているかチェックしてみよう。
『音楽を聴きながら勉強した人の割合は若い人ほど多く、18歳から25歳の回答者の58%が勉強中に音楽を聴いたと回答したのに対し、58歳から76歳の回答者では41%にとどまっています』
ボクの場合、世代的に見ればマイノリティらしい。若い人ほど勉強中に音楽を聴いている。やはりボクの世代は、当時の大人から『ながら勉強』に対して否定的な考えを刷り込まれているのかもしれない。
その点、いまの若い世代は自由に考えている。そして音楽を聴きながら勉強することに関して、具体的な効果が出ているらしい。
『米国人2,000人を対象に、音楽と勉強の習慣の関係について調べたところ、音楽をかける人は、無音で勉強する人よりもGPA(※大学の成績を分析し数値化したもの/4.0 〜 0.0/欧米では多くの大学が成績の指標として採用)が3.2以上である可能性が高かったという』
音楽が聴きながら勉強する人のほうが成績が良い。となれば、もはや大人は否定する理由が見つからない。それだけでなく、ボクのように集中できると答えている人が多く、癒しにつながったり、情報を吸収するのに役立つと答えている。これはマジで同意しかない。
さらに平均的な人は週に5時間半勉強するのに対し、音楽が好きな人は週に7時間以上勉強する傾向があったとのこと。音楽には集中力だけでなく、やる気や持久力を高める効果があるのかもしれない。
もちろん個人差はあるだろうから、静かなほうが集中できる人もいると思う。だから理想的な学習環境として、個人の意向を反映できるのがベストだと思う。静かなほうがいい、音楽を聴くほうがいい、というようにどちらかを押し付けるのはNG。とにかくボクは音楽なしでは絶対に無理!
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