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高羽そらさんインタビュー

リアル過ぎる安楽死体験

ボクの理想とする死に方は安楽死。死ぬ時期を決めて、眠るように旅立ちたいと願っている。でも現状では難しい話で、治癒の見込みがない病気等でなければ安楽死を選択できない。それも日本では無理で、合法的に安楽死を扱っている海外組織の認定が必要になる。

 

もし将来に条件が緩和されて、ボクでも実行できるとなったらどうするだろう? 難病による安楽死を選択した女性の体験談を読んで、死に向き合ったときの葛藤をリアルに感じた。

 

「あなたのパスポートを燃やす」難病に侵された31歳の女性が安楽死のためにスイスへ…両親を説得する“最後の大仕事”

 

リンク先の記事で紹介されている体験は、とても貴重なものだと思う。先に結論を言っておくと、この女性は直前で安楽死をやめた。でもそこに至る苦労と葛藤は、現代社会における安楽死の実態を象徴しているものだと思う。

 

この女性はCIDP(慢性炎症性脱髄性多発神経炎)という難病を6歳の時に発症したそう。どのような病気なのかわからないけれど、31歳の彼女がスイスでの安楽死を認定されたということは、相当に苦痛を伴う病気なんだと思う。

 

それで安楽死を決意したけれど、苦労したのは両親を説得すること。付き添いが必要なので、黙って一人でスイスに行けない。当然ながら両親は大反対。特に母親の反対は強烈で、「あなたのパスポートを燃やす」、「ベッドに縛り付けてやりたい」と言って強硬に反対した。

 

そんな母親を最終的に説得した言葉が切ない。

 

「そうしてもいいけど、私たちの関係は決定的に崩れることになるよ」

 

「仮に説得されて死ぬのをやめたとして、私はその後の人生を親のために生きることになる。それは本当にママが望んでいること?」

 

これらの言葉が決定的となって、母親も娘の安楽死を認めたらしい。ただ現地には行くことができず、父親が立ち会うことになった。それで2020年にスイスへ渡航することが決まっていたが、コロナによるスイスのロックダウンで延期。

 

それでも2021年の9月にようやくスイスの地を踏むことができた。リンク先の記事の後半になるけれど、ここからは安楽死の実態をリアルに感じることができる文章が続く。ボクはまるで自分が経験しているような気持ちになった。

 

動物の安楽死にも使用する麻酔薬によって生命活動を止める。点滴による方法か、直接に薬を飲むかの二択になるそう。この女性は後者を選び、薬を少し飲んだ。ところが最後まで飲みきれない。死への葛藤がまだ存在することで、担当していた医師から中断するように勧められて安楽死をやめた。

 

それでも薬を口にしただけで、死への入り口に足を踏み入れたのは事実。ひどい事故や切羽詰まった病気の悪化で逃げきれない死ではなく、生きる可能性が残された状況で死を選択するのが安楽死。だから想像している以上に、人間は強い葛藤を覚えるんだと思う。

 

この記事はこの女性が書いた本の宣伝でもあるので、体験の一部しかわからない。ということでこの本を読んでみることにした。安楽死の一歩手前まで進んだ人の体験談を知りたいから。その本を読むことで、安楽死について新たな視野を開いてくれるような気がする。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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