迷惑動画に社会がやるべきこと
終わりが見えないSNSでのアクセス増加を意図した迷惑動画。スシローにおける迷惑動画で、投稿者は社会的制裁を受けたと言われている。ところがその事実を受けても、雨後の筍のように同じバカが湧いてくる。
そしてついに逮捕者が出た。くら寿司での迷惑動画を投稿した人物が、今月の8日に逮捕される事態となった。レーンの寿司を手づかみで取ったり、醤油差しに口をつけたりという最低な動画。
これは大きな一歩だと思う。警察に通報したくら寿司の行動は当然だし、逮捕に踏み切った警察は正しい判断だろう。逮捕された連中の名前や顔が報道されたことで、模倣犯に対する抑止効果もあったと思う。
ただ、これで終わるとは思えない。この問題に対して、激しく同意できる記事を読んだ。
リンク先の記事の著者も、今回の逮捕は大きな一歩だと考えておられる。ただし、そこで終わるのはマズいという意見。
迷惑動画を投稿する奴らは、ネットでのアクセス増加が目的。要するに話題となることを意図しているので、逮捕劇で騒がれることでさえプラスに捉えている可能性がある。有罪となっても刑務所に入るようなことはない。だからある種の「ハク」がついたような気持ちになって、逮捕を勲章だと考えるかもしれない。
この程度のことなら逮捕されてもネタになる。そう思われてしまうと模倣犯が出てくるのは避けられない。そんなことになったら、お店を経営している人たちはモグラ叩きをしているような状況に追い込まれてしまう。そして風評被害によって、経営悪化へと至ってしまうだろう。
昨日のニュースによると、くら寿司はコロナ禍の影響で6億円の赤字とのこと。コロナによる客足の低調、原材料やエネルギーの高騰で、経営そのものが苦しい状態。そのうえこんなバカたちが沸いてくると、見過ごすことはできないと思う。
リンク先の記事に書かれているように、この問題に関しては社会全体が協力して対応していくしかないと思う。
まず被害を受けた店舗は即座に警察に通報する。それを受けて、今回のように警察は逮捕に踏み切る。さらに店舗は民事訴訟を起こすことで、加害者に賠償金の支払いをさせるべき。とにかく迷惑動画の投稿者に対して、毅然たる態度を貫くことが必要だと思う。
重要なのはマスコミの対応。迷惑動画が割に合わない行為であることを、徹底して報道するべきだと思う。面白おかしく事実を垂れ流しているだけだと、新たなバカを発生させる要因にしかならない。迷惑動画が冗談で済まないことを、加害者にも世間にも思い知らせることが必要だと思う。
そしてボクたちができることは、迷惑動画を拡散しない、閲覧しないということ。あえて加害者のPVを増加させる行為を取らないことが大切。酷い行為だと思っても、その動画を拡散することは加害者の思う壺。徹底して無視することが、加害者連中にとっては最悪な事態となるはずだから。
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