偶然とは思えない奇跡の実話
Threadsで夢体脱の記録を書くようになったことで、あることを決めた。次の新作小説はナイトスクールと、ボクたち夫婦に関わっている「五人組」の宇宙人について書くことにした。心でそう宣言したとたん、毎晩のようにナイトスクールでの特訓が始まった。
まさに特訓という内容が多く、昨日はガイドになるための練習。資格試験を受けさせられたり、軍事政権下での体験、そして今朝はまるで地獄かと思うような飢餓体験を実習させられた。今日の記事に書いているので、読んでもらえば雰囲気はわかると思う。目が覚める直前に教師のフォローがなければ、地獄の波動をそのままこの世界に引きずってきたと思う。ということでしばらく体験を集めてThreadsに書きつつ、それらを元にしてフィクションにしようと思う。
さて、偶然とは思えない、奇跡のような実話の映画化作品を観た。
2023年 映画#110
『ミラクル コークビルの軌跡』(原題:The Cokeville Miracle)という2015年のアメリカ映画。ほぼ実話に基づいて映画化されているそう。エンドロールではこの事件に遭遇した人たちの当時と現在の姿が紹介されていた。
この事件が起きたのは1986年、アメリカのワイオミング州のコークビルという小さな街。住民たちは敬虔なクリスチャンが多く、比較的平和な街として知られていたそう。ところがある夫婦が小学校に侵入して学校を占拠。
夫は元保安官で、爆弾の専門家。おそらく心を病んでいて、世界を創り変えるために子供たちを殺して生き返らせるつもりだった。その爆弾は実験を重ねたうえで完成したもので、学校内にいる人間を全て殺すことが可能な破壊力を有している。さらに大量の銃器を持ち込んで、生徒と教師たちを一つの教室に閉じ込めた。
結論から言えば、犯人の夫がトイレに行った時、妻がうっかり爆弾のスイッチを入れてしまった。その妻は炎に包まれて死亡。夫も爆破後の混乱のなか、計画が失敗したことを知って自殺した。ところが100人以上いた子供と教師からは死者は一人も出ていない。怪我人は大勢いたけれど。
なぜ死んだのは犯人だけだったのか? その後の検証内容がすごい。犯人は爆弾の専門家で、実験の映像も残っていたそう。常に完璧だった。
なのにその日に限って、ガソリンタンクに穴が空いていた。そんなミスをする人間ではない。その影響で教室はガソリンの匂いが充満。気分が悪い生徒が出たことで、窓を開けることになった。そしてそのガソリンが漏れたことで、学校内の人間を全て吹き飛ばすはずの可燃物質が湿って使い物にならなかった。
さらに驚いたのは、起爆装置の一部の電線が何者かによってカットされていた。それで連鎖的な爆発が起きなかった。さらに爆発直後、水平に広がる爆風が不思議なことに垂直に広がって天井を抜けた。それで教室内にいた子供たちは爆風をまともに受けなかった。
でも奇跡はこれだけじゃない。複数の子供の証言によると、白い服を着た天使が現れたとのこと。それは子供の祖母だったり、曽祖母だったり。そして子供たちに爆弾から離れること。そして爆発したら窓から避難することを告げていたらしい。複数の子供がそう証言していて、嘘をついているとは思えなかった。
こんな事件が起きたのは知らなかった。犯人の計画通りなら、100 人以上の人間が性別もわからない遺体になっていたはず。なのに死んだのは犯人の二人だけ。これは当時のアメリカでも話題になったとのこと。
ただこの映画には残念なところがある。それはキリスト教のプロパガンダ作品になっていること。キリスト教ゆえ救われた、という誘導がウザい。奇跡が起きたとは思う。そして子供たちの先祖が命を救うために現れたことを信じる。だけど、そこにキリスト教は関係ないはず。
宗教色を強めた作品にしたことで、拒絶する人がかなりいると思う。他の宗教を信仰する人にすれば反感を覚えるだろうし、無宗教の人でも信仰を強制させられているような気分になる。そのような構成方針によって、この映画の魅力がガクッと落ちているように思う。それだけが残念だった。
ブログの更新はFacebookページとTwitter、並びにThreadsで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。