疲れが吹き飛ぶ物語
まだ東京出張の疲れが残っていて、今日はどことなくグタグダしている。年末の大掃除月間に入っているけれど、今日はオフにしておいてよかった。
ご挨拶に伺った出版社さんは3社だったけれど、会社の空気感がそれぞれ独自で、その雰囲気が書籍へ投影されていると感じた。本は著者がいるけれど、書籍として完成される時には出版社の空気感を取り込んでいくんだなぁと改めて思った。
それにしてもご挨拶というのは緊張するもの。今日になっても疲れを引きずっていることに年齢を感じているけれど、こんなときは疲れを吹き飛ぶ映画がいい。まさにその状況にぴったりの映画を観た。
2023年 映画#158
『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 完全版[後編]』(原題:Män som hatar kvinnor)という2009年のスウェーデン、デンマーク、ドイツの合作映画。前編の感想については『大好きなリスベットが帰ってきた』という記事に書いているので参照を。
世界的なベストセラー小説の映画化作品。すでに過去に公開されていて、ハリウッド版も制作されている。このスウェーデン版が映画化の最初の作品で、写真の二人はこの映画をきっかけにしてハリウッドにメジャーデビューしている。
最近になってこの映画の完全版が公開された。未公開シーンが追加されたことで3部作が前後編に分けられている。つまり全部で6作品を観られるという、ファンにとっては最高のパターン。前回は前編を観たので、今日はその続きを鑑賞した。
主人公はミカエル・ニクヴィストが演じるミカエル、そしてノオミ・ラパスが演じるリスベット。リスベットは天才的なハッカーで、ミカエルが依頼されている事件のヒントを送った。それがきっかけでミカエルはリスベットに助けを求め、彼女がいよいよ事件の真相究明に協力するというのが後編。
ミカエルに依頼したのはヘンリックという高齢の実業家。子供のいない彼は、姪のハリエットを大切にしていた。だけど彼女が失踪したことで、殺されたと確信している。そこでミカエルはハリエット失踪の真実に迫るという内容。
この物語の醍醐味はこの後半に集約されている。ハリエットのことを調べるうち、過去の連続殺人事件が浮かび上がってくる。リスベットの協力によって最終的に犯人を追い詰めることになるけれど、それが想像を絶するおぞましい事件だったことがわかる。ナチス信奉者によるユダヤ人迫害が事件の背景にある。
ただ事件を解決するだけでなく、ハリエットの真実についても驚く結果が用意されていた。さらにミカエルとリスベットの恋、あるいは友情というものが刻々と描かれていく。ぶっ飛んだキャラのリスベットだけれど、彼女の過去にはそうならざるを得ない事件があった。ということで残りの2作で彼女の真相が明かされていく。
とにかくこの第1作だけでファンの心をつかむ内容になっている。原作も読み、映画も数えきれないほど観ている作品だけれど、未公開シーンを楽しみながら疲れが吹き飛ぶ爽快な気持ちになることができた。さて第二部に突入しよう。
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