まるで小説。感動したビジネス書
秋分の日の神戸は、朝から見事な晴天が続いています。お布団を干したり、夏の用品を片付けたりと、落ち着いて過ごすのに最適な一日でした。
いつもブログに書いていますが、私は夏至から冬至、冬至から夏至にかけてテーマを決めています。だから秋分の日は、夏至から冬至にかけて決めたテーマの中間決算の時期になります。この３ヶ月を振り返ってみると、なかなか順調に過ごしてこれたと思っています。
特に顕著なのは、今まで自分が関心を示していなかった分野に触れていることだと思います。何度も書いていますが「755」というスマホアプリのおかげで、今まで詳しく知ることのなかった人たちから、心に響く言葉を受け取ることができるようになりました。
今日紹介する本は、その「755」というアプリを堀江貴文さんと共同出資して開発された藤田晋さんの著書です。
2005年に出版された少し古い本ですが、『渋谷ではたらく社長の告白』藤田晋 著という本です。藤田さんはサイバーエージェントという会社の代表取締役で、その会社を最年少で東証マザーズに上場された方です。
私がお世話になっているこのダイヤモンドブログで、藤田さんの本を紹介するのはマズいかなぁと少し思っています。だって藤田さんはいわゆるアメブロの社長さんですからね。ダイヤモンドブログさん、すいませ〜〜ん
でも、とってもいい本でした。そして感動しました。読み始めたら止まらなくて、一気に読んでしまったほどです。学生時代のアルバイトから始まり、就職、そして退職してからの起業。たった３人でスタートした会社が、わずか２年で上場。その過程はスリリングで、ビジネス書でありながら上質の小説を読んでいるようでした。
そしてネットバブルが弾けてからの苦労。そこから立ち上がるまでの様子。小説家を志されていたことのある藤田さんですから、その文章は圧倒的な力強さとリアリティに溢れていました。読んでいる私もその世界に入り込んでしまったように感じました。
サイバーエージェントは、今月には東証マザーズを卒業されて東証一部で上場されました。14年の間にそれだけの実績を積まれてきたということですね。でもそこに至るまでに、どれだけの努力と苦労を重ねてこられたのか、この本を読んでその一部を知ることができました。
「755」の影響でこうした起業家の方の本を読むようになりましたが、別に起業しようと思っているわけではありません。しかしその生き様から、知識を超えた経験の素晴らしさを教えてもらうことができます。こうした人たちは、お題目のように耳障りのいい言葉を唱えているのではなく、涙がかれるまで泣き、悔しさに耐え、絶望を経験されてきたうえで何かを語っているのです。
とっても刺激になりました。はたして自分はここまで七転八倒してきたかと自問しています。一般的な「努力」という言葉は苦手ですが、その言葉を超越した「圧倒的な努力」というものの必然性を感じています。自分を鼓舞するためにも、今までになかった分野の視野を広げていきたいと思っています。いい秋分の日ですね！
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