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高羽そらさんインタビュー

ガストンとの対話 Vol.38

ガストンさん、暗示だとか催眠術を信じますか? この前、久しぶりに『フライトプラン』という映画を観て、人間の現実認識というのは曖昧だなぁと改めて感じました。

「信じるとか信じないの問題ではない。この現実世界は全て暗示で創られておる。お前さんたちは誰もが催眠術にかかっているのに、信じるかどうかを尋ねるのはまるでブラックユーモアだな」

うっ、図星かも。マジックというのは必ずタネがありますが、それがわからないと真実だと思ってしまう。私たちはタネのわからないマジックの世界に住んでいるのかもしれませんね。

「タネがわからないのではない。わからないフリをしているのだ」

本当はそのタネを理解しているということですね。まぁ、タネがわかったらマジックは面白くないか。

「人間は大きく分けて、二つの暗示にかかっておる。ひとつは自分で自分にかける暗示だ。それは日々更新されて、信じるものをこの世界に具現化している。誰もが自己催眠にかかっているのだよ。同じものを、自分と他人は同じように見ていない」

もうひとつの暗示は何ですか?

「人類の集合意識にかけられた暗示だ。集団催眠のようなものだな。鳥のように羽ばたいて、飛べると思う人間はいないであろう。自然界に存在する物理法則と呼ばれているものは、そのなかでも最大の強固な暗示だ。新しく生まれてきた子供たちが追認することで、さらに強固になっていく。本当は暗示でしかないのだがな」

心理的に言えば、善悪の概念も一種の暗示ですよね。法律がその暗示をさらに強化しているように思います。

「常識という暗示ほど集団を惹きつけるものはない。そしてそれは時代によって変化する。中世では善であったものが、現代では悪と呼ばれていることもあるはずだ。その事実だけでも、そうした概念が暗示であることの証明になるであろう」

なるほど。そう思えば私たちは二つの催眠術にかかっていると言えますね。ということは体外離脱しているときに空を飛べるのは、集合意識の暗示から解放されているということでしょうか?

「その通り。意識の世界はより個人化が進み、集合意識の暗示から距離を置くことができる。学ぶべきことが違うからだ。逆に言えば、現実世界の物理法則は絶対的に必要とされているということだな。物理法則を無視したスポーツなど、楽しくはないであろう」

本当の私たちは物理法則を暗示だと知っているけれども、あえてそれを事実だと受け入れている。つまりマジックのタネを知らないフリをしているのか。物理法則や時間という概念は、それを信じることで何かを学ぶツールになるということですね。

「そうだな。だから超能力者というものは、別に偉大でも何でもない。マジックのタネを明かしている変人だということだよ」

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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