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高羽そらさんインタビュー

ガストンとの対話 Vol.74

ガストンさん、今月は1日3回ブログを更新すると意味もなく決めたのですが、終盤になってへばってきました。

「ほう、ネタが尽きてきたということか?」

いえ、そういう意味ではなく、精神的なものです。一ヶ月というスパンで考えると、気持ち的に落ち込む時期がどうしてもやってきます。風邪で体調を崩したのも影響しているかもしれませんね。

「この対話は常にリアルタイムの記録ようなものだ。ありのまま書けばいいのではないか。どんな気分だ?」

落ち込む時っていつもそうですが、何をやってもうまくいかないように感じます。やることなすことが、望まない結果をもたらすような気がするのです。ボタンのかけ違いに気づいて呆然とする印象ですね。そのうち自分の人生そのものがボタンのかけ違いのように思えてきます。

「人間の肉体も心も一定の周期を持っており、それを繰り返す。時に落ち込むのは、全くもって普通のことじゃよ」

こんな時は、どのように対処すればいいのでしょうか?

「まず大切なのは、自分が感じている感情を否定しないことだ。否定は強調だと覚えておけばいい。否定することで、否定されたものはより力を持つことになる。自分の中に存在するネガティブなものを、否定せずに見つめることが肝要だ」

それは私が昨晩のブログで書いたような場合でも同じですね。テロのような暴力の事実を知ったとき、それは自分のなかに存在するものだと見ることですね。自分の中に存在するものを否定したり見えないフリをするから、かえってそれが具現化してしまう……。

「否定ほど強力な抵抗はないのだよ。その抵抗は現実世界に大きな影響をもたらす。否定することなく自分の一部だと受け入れることで、そうした感情が自己主張する必要を持たなくなる。お前さんだって自分を否定されたら、叫びたくなるであろう」

そうですね。でもその受け入れるということを、もう少し具体的に教えていただけませんか?

「有限性を看破することだよ」

有限性の看破?

「現実世界に存在するもの、つまり『時間』という概念に支配されているものは有限だ。必ず始めがあれば終わりがある。そして始めがあり終わりがあるものは、幻想なのだよ。それは物質的なものだけではなく、概念や観念、あるいは人間の感情や思考も含まれる。そうしたものが有限であることを知るのが、受け入れるということの意味だ」

つまり否定せずに見つめていると、やがて消えてしまうということですね。逆に言うと、否定するからいつまでも消えずに残る。まるで永遠に続くような苦しみに感じてしまうのですね!

「そういうことだ。それが暴力であったり自己嫌悪であっても、そうしたネガティブな感情はやがて消えていく。現実世界の宿命だ。否定することは、それらの感情に存続のエネルギーを与えてしまうのだよ。黙って見つめることで、それらの有限性を知ることになる。では、なぜ現実世界の有限性を看破することが必要なのかわかるか?」

なぜでしょうか?

「無限を知るためだ。これも有限、あれも有限と看破する。やがて始めがあり終わりがあるもの全ては、幻想だと気付く。そうして最後に残ったものを知ることができる。始めもなく終わりもないものだ。それが「何か」を知るために、有限性の看破が必要となるのだよ」

なるほど。今日は自分の落ち込みを、しっかり見つめていきたいと思います。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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