今日の言葉 4月14日
『精神に属するもの』
私たちが個人的に愛と呼んでいるものは、精神に属するものです。皆さん、ご自身をご覧になってみてください。そうすれば私の申していることが明々白々な真実であることが分かるでしょう。そうでなければ、私たちの人生や結婚、人間関係は、今とは全く異なったものであり、私たちは新しい社会を持っているはずです。
愛は融合したり順応したりしません。個人的なものでも、非個人的なものでもありません。それは一つの存在状態です。より偉大なるものと融合したいと望む人、他者と一体化したいと望む人は、惨めさや混乱を避けているのです。しかしながらその精神は依然として分離状態、つまり崩壊状態にあります。
愛は融合も放散も知りません。それは個人的なものでも、非個人的なものでもありません。それは精神が見つけることのできない存在状態です。精神はそれを描写することはできます。それを定義したり、名付けたりすることはできます。しかし言語や描写は愛そのものではありません。静まっている時にのみ、精神は愛を経験します。そしてその静まった状態とは、育成できるものではないのです。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜