今日の言葉 4月25日
『あらゆるものに対する情熱」
私が情熱と言う場合、私はそれを精神の状態、存在の状態、あなたの内面にある核心部の状態という意味で用いています。ただしこれは、非常に強く感じ、極めて敏感であるもの——汚物やみすぼしさに対しても、貧困に対しても、それから巨万の富と腐敗に対しても、また一本の木や一羽の鳥の美しさや、水の流れ、夕空を水面に映し出す池の美に対しても、分け隔てなく敏感であるもの——そういうものがあるならば、という話ですが。
こういったこと全てを、強く、激しく感じることが必要なのです。なぜなら、情熱がなければ、人生は虚しく、薄っぺらいものになり、大した意味を持たないからです。一本の木の美しさが見えず、その木をいとおしんだり、深くいたわったりすることができないのであれば、あなたは生きていないも同然なのです。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜