今日の言葉 10月14日
『知識は精神をわき道にそらす』
精神が歪んでいたら、決して真っ直ぐ見ることはできません。精神が極めて制限されていたら、無限を知覚することはできません。精神は知覚するための道具であり、物事をありのままに知覚するためには、精神は真っ直ぐにされなければなりません。精神からあらゆる条件づけや恐怖が取り除かれなくてはなりません。
それから知識もなくさなければなりません。知識は精神をわき道にそらし、物事を歪めてしまうからです。精神がとても澄んで、ごく単純であるためには、精神が備えている、考案したり、イメージを浮かべたり、推測したり、考えたりする非常に大きな能力は脇へやらなければならないのではありませんか?
なぜならば、無垢なる精神、多くの経験をしてきたにもかかわらず、知識や経験から自由である精神、このような精神だけが、脳や精神によって発見されるもの以上のものを発見することができるのです。さもなければあなたの発見するものは、すでに自分が経験したことで潤色されてしまうことでしょう。そしてあなたの経験とは、あなたが受けいてる条件づけの結果であるのです。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜