今日の言葉 10月21日
『静寂は存在する』
精神が静かである時、精神が即座に反応を起こさない時、言われたことと、それに対する自分の反応の間に間合いが存在する時、そのような時にのみ、あなたは聴くことができます。その時、その間合いに静寂が存在し、沈黙が存在し、その沈黙においてのみ、知的理解ではない理解、直接的把握としての理解が起こるのです。
言われたことと、その言われたことに対する自分の反応の間に空白があると、——その間合いをいつまでも、あるいは長い間、もしくは数秒間に亘って引き延ばそうとも——、観察してみれば、その間合いに明晰さが生じます。新しき脳とはこの間合いであるのです。即座に起こる反応は古い脳です。そして古い脳はそれ自身の因習的で確定的、反射的で動物的感覚の中で機能します。
しかしこのような断絶が存在すると、すなわち反応が一時的に停止されると、間合いがあると、その時、あなたは新しい脳が作動するのに気がつくことでしょう。そして理解することができるのはその新しい脳だけであって、古い脳ではないのです。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜