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高羽そらさんインタビュー

今日のウィルバーくん 2.9

禅で「魔境」と称されている、経験に溺れることから脱しなければならない。そうしないとそこに留まってしまいます。昨日はウィルバーがそのことについて述べていた文章を見ました。すべての経験に先立つものこそが、究極的な経験だ、ということです。

 

そのことについて引き続き見ていきましょう。何度も違った文章を読むことで、理解が深まります。

 

〜以下抜粋。

 

すべての経験は、高次であれ、低次であれ、聖なるものであれ、俗なるものであれ、すべて主体と客体、見るものと見られるもの、経験するものと経験されるもの、という二元論から成り立っている。「魂」の次元において、たとえそれが物質、身体、心というレベルに比べて格段にリアルなものであっても、人はさらにより尋常でない経験、より素晴らしい経験を追い求めていくのである。こうした神秘的な領域でも、目撃者はかわらずに残っている。しかし真の目覚めは、目撃者それ自体の溶解にかかっているのであり、目撃されるものの状態の変化にあるのではない。

 

このために、一定の形の自己探求、すなわち「わたしとは誰か」「だれがブッダの名を唱えているのか」「だれが悟り(解脱)をのぞんでいるのか」という探求だけが、「目撃者」を超えるほとんど唯一の道とされるのである。「いつも自分の呼吸に気が付いていなければならない」ではなく「気が付いていなければならないといわれているものは、誰なのか?」である。

 

(中略)

 

この探求によって、この主観的な収縮すなわち注意は、注意の対象となる。すなわち主観が客体(対象)となり、対象が主観となる。こうすることによって二つの間の境界が破られて、分離した実体としては消え去る。そこに残るのは、輝くような、遍満する、境界や障碍のない意識であり、それは主観的なものでも、客観的なものでもなく、ただ「全体」であるだだけである。

 

〜以上抜粋。ケン・ウィルバー著『オディッセイ』より。

 

簡潔に言えば、主体と客体が存在している限りそれは経験でしかない、ということです。ですから経験を超えることができません。

 

この文章は、私が体外離脱や明晰夢の経験をブログにあまり書かなくなった理由と同じです。非物質世界の体験であれ、主体と客体が存在している以上、それは体験でしかありません。ウィルバーが言っているように、高次であれ低次であれ、経験であるということに関して同じなのです。二元論の世界にとどまっています。

 

ですから単なる主観的体験に過ぎないことを、ブログに書くことを控えるようになりました。もし書くとしたら、よっぽど強いメッセージや、笑い転げる出来事があった時くらいですね。

 

ウィルバーは禅の修行をしている時、この経験を超えた領域を認識しています。明日はその部分について見ていきます。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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